岡山県は、備前市の障害者グループホーム「ホーム浜っ子」で職員の数を実際より多く配置しているように偽り、給付金約5,000万円を不正に受給していたとして、障害者総合支援法に基づきこの事業者の指定を取り消す行政処分を発表した。
指定取り消しの行政処分を受けたのは、備前市日生町の障害者グループホーム「ホーム浜っ子」。岡山県によると、このグループホームでは2017年4月から2020年11月までの間、別の事業所に勤務する職員がこの施設に勤務していると虚偽の申請をして実際より手厚い配置に見せかけ、給付金約5,030万円を不正に受給していたという。2020年10月に行われた県の定期実地指導で、不正が発覚した。
給付元は岡山県や兵庫県など12市町におよび、各自治体では加算金を含めた返還を求める。岡山県では、入居者のいる福祉事業所の指定取り消し処分は初めて。今後入居者は別の施設へ移れるよう調整が行われる。