介護の給付費、膨張続く 足元の実績で10兆円 来年度は12兆円超の見込み

f:id:testcaremane:20210901092539j:plain

厚生労働省は31日、介護保険の運用の動向を明らかにする「事業状況報告」の最新版を公表した。2019年度の年間の実績をまとめたものだ。【Joint編集部】

それによると、2019年度の介護保険の費用額は10兆7812億円。前年度比で3493億円(3.3%)の増だった。

費用額から高齢者の自己負担分を除いた給付費は9兆9622億円。前年度比で3355億円(3.5%)の増となっている。費用額、給付費ともに過去最高を更新。高齢化による介護ニーズの拡大が最大の要因とみられている。

令和元年度介護保険事業状況報告(年報)

給付費の膨張は今も進んでおり、今後も続いていく見通しだ。

あくまでも現時点での見込み額だが、厚労省は来年度の給付費が12兆2652億円にのぼると想定。今月26日に公表した来年度予算の概算要求には、その国庫負担分として3兆1342億円を計上した。2024年度に控える次の制度改正・報酬改定に向けた議論では、社会全体で介護の負担をどう分かち合っていくか、制度の持続可能性をどう確保していくかが最大の焦点となる。

2019年度の「事業状況報告」をみると、昨年3月末時点の要支援・要介護の認定者数は669万人。高齢者全体に占める割合は18.4%となり、いずれも過去最高を記録している。