山口県ケアマネ協会長「変化が激しい今こそ原点回帰。対人援助技術の向上に注力」

8月末に山口県で開催された日本介護支援専門員協会の全国大会 − 。「対人援助の本質を問う」「原点回帰」などがテーマに掲げられ、初めてオンラインをベースとする形式で進行された。どんな成果が得られたのか、大会長を務めた山口県協会の佐々木啓太会長に話を聞いた。【鈴木啓純】

−− 今回の全国大会ではどのような成果が得られましたか?

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《 山口県介護支援専門員協会・佐々木啓太会長 》

基調講演やシンポジウムなどを通じて参加者が多くの"気付き"を得られるように、という思いで準備してきました。終了後には様々な形で温かいお言葉、好評のコメントを頂き、開催した意義があったなと実感しているところです。我々がもう1歩成長するためには何をすべきなのか − 。そうしたことを一緒に考える良い機会になったのではないでしょうか。

オンライン開催も大きなメリットがありました。これまでより参加人数が増え、初めて47都道府県すべての介護支援専門員を集めることもできました。当日に見逃したプログラムを、事後的にアーカイブで視聴することも可能です。何かと手探りの状態でしたが、新しいことを色々と始められた点も成果と言っていいのではないでしょうか。

−− 大会のテーマの1つが、「2040年の介護支援専門員のあり方」でした。今どのようなお考えをお持ちですか?

これから社会の構造が大きく変容していき、我々に期待されること、求められることも更に変わっていくでしょう。AI(人工知能)などの技術も急速に進歩していくとみられます。ただ、我々はやはり対人援助の専門職です。時代の動きを追うのも大切なことですが、その軸がブレてしまっては元も子もありません。対人援助技術を一段と高めていくことが何より大事で、それが我々の未来を作っていく重要なカギだと考えています。

−−「原点回帰」も大会のテーマの1つになっていました。

変化の激しい今だからこそ、対人援助の本質を追求するという「原点回帰」が大切なのではないでしょうか。まずはしっかりとした対人援助技術を身に付けたうえで、それを土台として、期待される様々な役割を担える介護支援専門員になってきたい − 。大会を通じて私も改めて思いました。こうした認識を広く共有できたのではないかと感じています。

−− 今後、山口県協会として更に力を入れたいことを教えてください。

対人援助技術を高めていく研修には引き続き注力します。この分野の研究にもしっかりと取り組む、という視点も大事にしていきたいですね。

また、デジタルに弱い介護支援専門員が多いということも否定できません。今後の業務では絶対に欠かせませんから、ICTなどのスキルアップも図らなければいけないと認識しています。

あとは"わきあいあい"とした雰囲気の組織作りでしょうか。難しいことばかり扱うのではなく、やっぱり楽しみもあった方がいいですよね。地域との交流を積極的に行うなど、気楽に楽しみながら関われる温かい協会にしていきたいと思っています。