神戸簡易裁判所は、職員に違法な時間外労働をさせたとして労働基準法違反の疑いで書類送検された、神戸市灘区の社会福祉法人「六甲鶴寿園」に対し、罰金20万円の略式命令を出した。
神戸市灘区の社会福祉法人「六甲鶴寿園」は、職員に違法な時間外労働をさせたとして神戸東労働基準監督署に書類送検され、神戸区検察庁が2021年9月29日までに労働基準法違反の罪で略式起訴していた。元理事長の60代の女性と、元施設長の50代の男性についても同罪で略式起訴されており、神戸簡易裁判所は、法人に罰金20万円、元理事長に罰金40万円、元施設長に罰金20万円を言い渡した。
この法人が運営する特別養護老人ホーム「きしろ荘」では、不適切な介護ケアや雇用のトラブルが相次いで発覚していて、「きしろ荘」は神戸市から業務停止の行政処分を受けるなどしている。