厚生労働省は1日、全国の高齢者施設でこれまでに発生した新型コロナウイルスのクラスターの件数を公表した。【Joint編集部】
11月29日0時までの時点で計2053件にのぼったという。直近1週間の発生件数は4件。一桁台はこれで7週連続となった。
全国で新規感染者数が減少しているほか、介護現場でも依然として感染防止策が徹底されていることから、クラスター発生件数は低水準を維持している。障害者施設や学校、企業でも件数は落ち着いており、医療機関ではこの1週間で1件も報告がなかった。
国は1日から3回目のワクチン接種を開始。医療従事者や高齢者、介護職など感染リスクの高い人から接種を広げていく方針だ。
新型コロナウイルスをめぐっては、南アフリカで確認された新たな変異株「オミクロン株」が欧州などを席巻。国内でも感染者が見つかり、次の"大波"につながるのではないかとの懸念が強まった。厚労省は介護現場などへ、引き続き基本的な感染防止策を徹底するよう重ねて呼びかけている。