福祉サービスで横領か 社協元職員逮捕【沖縄県】

イメージ画像

沖縄県八重山署は2022年2月5日、認知症の高齢者を支援するサービス「日常生活自立支援事業」の利用者の現金を横領したとして、石垣市社会福祉協議会の元職員の会社員の男(36)を業務上横領の疑いで逮捕したと発表した。調べに対し、容疑を認めているという。

逮捕されたのは、石垣市の社会福祉協議会の元職員の男。男は、2017年7月14日から2019年6月19日ごろの間、認知症の高齢者から通帳を預かるなどして日常的な金銭管理を支援する「日常生活自立支援事業」の利用者の現金約19万円を横領した業務上横領の疑いが持たれている。

市社協によると、男は2009年からこの事業に従事。2019年7月に、県の社協による内部調査で使途不明金が発覚した。市社協は2020年3月、男を停職3カ月の懲戒処分とし、刑事告訴。男は依願退職していた。

警察の調べに対し、男は容疑を認めているという。市社協は、この事業の使途不明金が利用者45人分、総額2441万7396円にのぼると発表。男が私的流用した額はごくわずかと考えられるとしているが、横領の全額は不明。利用者の損害は多くとも使途不明金の半額に満たないと判断し、利用者に約半額を弁償するとした。