マイナ保険証「安全・効率的な医療を享受してほしい」 厚労相

イメージ画像加藤大臣 会見概要(6/13)《厚生労働省》

マイナ保険証に別人の医療情報がひも付けられるトラブルが相次いでいることを受けて、加藤勝信厚生労働相は13日の記者会見で「個人情報が洩れるということはあってはならずしっかり対応したい」とした上で、「マイナンバーカードに診療情報を集約して一体化することで、より安全・効率的な医療ができるというメリットを(国民の)皆さんに享受していただきたい」と述べた。

加藤厚労相はマイナ保険証を巡る問題について「一件でも間違ったひも付けがあってはならず、今後こうした事例が出ないように留意し、対応したい」と話した。

そして、「マイナ保険証に対して国民からは不安の声が上がっており、安全性が確認できるまで運用を停止する可能性はあるか」という記者からの質問について、加藤厚労相は「マイナンバーカードと保険証を一体化し、その人の診療情報を集約させることで診療情報や電子処方箋のデータ、薬の飲み合わせの問題などがチェックでき、より安全で効率的な医療ができることになる。そのメリットをしっかりと皆さんに実感していただきたい」との考えを示した。

別人の情報をひも付けて誤った医療につながるのではないかという指摘もあることについて「いろいろな医師に確認したところ、処方されているものだけではなく実際に服薬しているかも確認した上で実際の診療を行っている。それを踏まえると、まず今の状況の中でしっかりとメリットを享受していただきながら、こうした(誤登録)事案をできるだけ少なくしていくことが大事だ」と説明した。