
文章量の多さに追われがちなケアプラン作成にも、AIを活用する動きが少しずつ広がり始めています。
ケアマネドットコムでは、サイト内で使える「ドットコムAI」と連携したケアプラン作成支援用の「プロンプトシート」を2025年7月に公開し、現在では多くのケアマネジャーの方にご利用いただいています。
プロンプトとは、AIに投げかける「指示/質問文」のことです。
ケアプラン作成プロンプトシートでは、利用者の状況や支援の視点をシートに入力することで、質問文としてそのままAIに伝えられる形に整理できます。
本記事では、2025年後半の利用状況を振り返りながら、
「どのくらい使われているのか」「実際にどのようなアウトプットが返ってくるのか」についてご紹介します。
AIに関心はあるものの、まだ活用に踏み出せていない方が、「これなら自分の業務にも取り入れられそう」と具体的にイメージするための一助となれば幸いです。
- 今年、ケアマネ業務にも本格的に「AI活用の波」が来た
- プロンプトシートはどう使われてきたか
- 実際のプロンプトシートはどんなもの?
- どんなアウトプットが出てくる? サクッと分かる出力例
- プロンプトシートはどんな思いで作られた?
- 3ステップで試せるプロンプトシート
- まだ使っていない方へ 〜“一回分だけ”試してみる価値
今年、ケアマネ業務にも本格的に「AI活用の波」が来た
記録、ケアプラン、サービス担当者会議の記録。
気付くと、一日のかなりの時間を「文章を書くこと」に取られているという日々が続いていないでしょうか。
・モニタリング記録がなかなか書き終わらない
・ケアプランの文言が毎回同じようになってしまう
・考えはまとまっているのに、文章にする段階で手が止まる
こうした悩みは、多くのケアマネが感じている「あるある」だと思います。
そんな状況に、ここ1〜2年で少しずつ変化が出てきました。
ケアマネ界隈でも、
「AIにケアプランの文案を考えてもらった」
「説明文のたたき台をAIに出してもらった」
といった話を耳にする機会が増えています。
文章を書く負担を、すべてではなく一部でも軽くできないか。
そうした試行錯誤の中で、AIを“補助的に使う”という選択肢が、現場にも少しずつ広がり始めています。
こうした流れを受け、ケアマネドットコムでは、OpenAI社の「ChatGPT」を活用した「ドットコムAI」を提供しています。
さらに、それを業務の中でより使いやすくするためにご用意したのが「ケアプラン作成支援プロンプトシート」です。
ここからは、
・実際にどんな項目を整理するシートなのか
・どのような流れで使うのか
を見ていきます。
プロンプトシートはどう使われてきたか
公開後の利用の広がり
まずは、プロンプトシートの利用状況を振り返ります。
公開後、ドットコムAIに投稿するケアマネの間で利用が広がり、一定期間にわたって使われ続けています。
投稿数を週ごとに見ると、公開直後に利用が集中した時期がありつつ、その後も多い週・少ない週を行き来しながら、やり取りが継続しています。
一時的なブームで終わるのではなく、必要な場面で使われるツールとして、一定のペースで利用が続いている状況です。
5人に1人は翌月も使っている
さらに、「いつ初めてプロンプトシートを使ったか」を基準に追っていくと、公開後使い始めた方のうち、およそ5人に1人は翌月も利用していることが分かりました。また、2〜3か月たってから再び使っている方も全体の約1割おり、一度試して終わりではない使われ方も見え始めています。
忙しい月に集中的に使う人、毎月の業務の中に取り入れている人など、使い方はさまざまです。少なくとも、必要なタイミングで「また使おう」と思われる場面があるツールになりつつあると言えそうです。

実際のプロンプトシートはどんなもの?
プロンプトシートは、状態像の整理→ケアプラン作成に必要な情報の入力→指定範囲をコピー→ドットコムAIに貼り付け、という流れで使えるように設計しています。
| ケアプラン作成時の情報を入力してください | |
|---|---|
| ケアプラン作成のタイミングは何ですか? | |
| 利用者の希望で特に反映したいことがあれば教えてください | |
| 今回のケアプランでの留意点があれば教えてください | |
| プラン反映の必要な視点について選んでください | |
| 機能訓練・回復の支援 | |
| 在宅生活の継続の対応 | |
| 独居・老老介護への対応 | |
| 生活リズムや意欲低下への対応 | |
| 終末期ケア(看取り) | |
| サービス導入の受け入れが難しい方 | |
| 介護者(家族)の負担軽減支援 | |
| 転倒・事故リスクの高い方への支援 | |
| 認知症による行動・心理症状(BPSD)対応 | |
| 多職種連携を必要とする医療的ケア | |
| 住環境調整への配慮 | |
| 家族の介護力への支援 | |
▼ドットコムAIへの貼付イメージ

どんなアウトプットが出てくる? サクッと分かる出力例
雰囲気が伝わる短い抜粋をご紹介します。
新規利用者のケアプラン原案
▼ プロンプトシートに入れる情報(イメージ)
- 要介護4、パーキンソン病、入院による体力低下
- ベッド・手すりをレンタル中、訪問看護(週1回・リハビリ+病状管理)
- 本人の希望:めまいが治まって、妻と自宅で生活したい
- 家族の希望:再入院を避けたい
▼ ドットコムAIから返ってきた文章の一部(イメージ)
「Aさんは入院により筋力が低下し、立ち上がりや移動時にふらつきが見られています。再入院を防ぎながら自宅生活を続けるため、ベッド周囲の手すりを活用した安全な立ち上がり練習と、訪問看護による週1回のリハビリで、少しずつ歩行距離を伸ばしていきます。
妻の見守りだけで移動できる範囲を広げることを長期目標とし、まずは居室内での立ち上がり・数歩の歩行を安定させることを短期目標とします。」
文章前半は「利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果」としてそのまま転記できそうですね。また目標も以下のように具体的な表現で記載できます。 長期目標:「妻の見守りだけで移動できる範囲を広げる」 短期目標:「居室内での立ち上がり・数歩の歩行を安定させる」
ここから先を、担当ケアマネが利用者像に合わせて手直し、ケアプランを作成していきます。
プロンプトシートはどんな思いで作られた?
運営メンバーより
ケアプランの内容はイメージできても、『これで正解なのか?』と迷ったり、 わかりやすい文章にするのに何時間も悩んでしまった経験が私自身にもありました。 AIを使うと効率化できるのに、使うのにちょっとした『コツ』が必要で、 それがハードルになって使われていないのは本当にもったいない。 そんな思いから、難しいコツを覚えなくても最初の一歩を簡単に踏み出してもらえるよう、 このシートを作成しました。
では、実際にこのプロンプトシートをどのように使うのかを見ていきましょう。
3ステップで試せるプロンプトシート
ここまで、プロンプトシートがどのような思いから作られ、実際にどのようなアウトプットにつながるのかをご紹介してきました。
「使ってみたいけれど、操作が難しそう」
「どこから手をつければいいのか分からない」
と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
プロンプトシートの使い方は、とてもシンプルです。
実際の操作は、次の3ステップだけで完結します。
無料で使えるケアプラン作成支援プロンプトシート
ここまでご紹介してきたプロンプトシートは、
ケアプラン作成の考え方や視点を整理し、
文章にまとめる作業をサポートするための補助ツールです。
「まず一度、試してみたい」
「自分の業務に合うか確かめたい」
という方に向けて、無料で使える形で提供しています。
STEP2. プラン作成に必要な質問に答える
STEP3. 自動生成されたプロンプトをコピーして、ドットコムAIに貼り付けるだけ!
※氏名や住所など個人情報は入力しないようにお気を付けください。

\60秒でわかるプロンプトシート/
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ドットコムAIの注意点
ドットコムAIは、ケアマネ業務を支援する有効なツールですが、
より安心して使っていただくために、いくつか前提として知っておいていただきたい点があります。
■ 回答は「参考情報」
AIが返す情報は、制度・通知・実務経験を学習した内容に基づく参考情報です。最終的な判断は、必ず原典(通知・通達)や事業所内での確認に基づいて行ってください。
■ 最新情報とのタイムラグに注意
法改正や通知の更新タイミングによっては、内容に一部古い情報が含まれる可能性があります。AIの返答で知ったことをもとに、最新の根拠資料を確認する習慣が重要です。
■ 個人情報は入力しない
ドットコムAIは匿名で利用可能ですが、氏名・住所・電話番号などの個人情報、特定の事業所名などは入力しないようご注意ください。
まだ使っていない方へ 〜“一回分だけ”試してみる価値
今回の振り返りから、
このプロンプトシートは「一度きり」ではなく、
必要なタイミングで繰り返し使われていることが分かってきました。
およそ5人に1人が翌月も利用し、
少し間をあけて再び使っている方もいます。
まずは一回分だけ。
ご自身の業務に合うか、気軽に試してみてください。
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