ケアプラン事例集:【施設】ターミナルも視野に入れた医療依存度の高い老健入所者を支援する

アセスメント概要

 

事例タイトル 【施設】ターミナルも視野に入れた医療依存度の高い老健入所者を支援する
事例提供理由
(検討したい内容等)
心不全、高血圧症、両側変形性膝関節症等の既往がありながら、夫と自宅で生活していたが、老々介護により在宅生活が困難となり当老健へ入所。
入所後、体調が悪化し受診も頻回となるが、施設生活を継続中。
今後の展開も予想しつつ検討したい。
標準項目名 Hさん 80歳代 女性
卒業後会社勤め。
30歳で結婚し子供はおらず、その後も63歳まで仕事を続ける。
平成12年11月に両側変形性膝関節症を発症し、痛みと筋力低下により、次第に歩行も困難となる。
その後、心不全、高コレステロール血症、高血圧症、変形性脊椎症を発症し、外出が困難に。
要支援2の夫が主介護者となり在宅生活を続けるも、継続困難となり、平成20年12月に介護老人保健施設へ入所となる。
入所後、心不全が悪化し、病院受診も頻回となる。
本人、夫の2人暮らし。
長姉、長兄は近隣在住。
長年付き合いのある知人も協力的。
現在は、介護老人保健施設にて医学的管理のもと、週2回の個別リハビリと、食事、入浴、排泄等の介助を受けながら施設生活を継続中。
1.利用者の基本情報
2.生活状況、生活歴
3.被保険者情報
4.現在のサービス
(およびケアの状況)
5.高齢障害者の日常生活自立度 Cランク 6.認知症高齢者の
日常生活自立度
III
7.主訴
本人:
最近体調が思わしくない。
早く治して、また自宅で夫と生活したい。
家族:
自身も要支援2のため、ある程度リハビリをして介護を軽減して欲しい。
8.認定情報 要介護4
9.アセスメントの理由 医療依存度が高い。
心不全悪化後、医学的管理のもとリハビリを行い、生活の主訴、及び目標の再認識、再確認を行うため。
10.健康状態 心不全による両下肢の浮腫、呼吸状態の悪化、体重増加が見られる。
かかりつけ医、及び施設医の診察により、現在は症状安定しているも、安静重視となっている。
11~23項目より
特記すべき項目
11.ADL:食事以外は全般的に全介助だが、摂取量にムラがある。
    ベッドからの転落の危険性があり、床での対応中。
13.認知:その場では理解をするが、すぐに忘れる事が多い。
    重要な判断は行えない。
15.社会との関わり:夫の面会、他入所者、施設職員との必要最低限の会話がある。
16.排尿・排便:オムツ使用。尿意・便意はなし。
17.褥瘡・皮膚の問題:浮腫のため皮膚全体が弱く、内出血・表皮剥離あり。
20.問題行動:介護への抵抗が一時あったが、最近は改善傾向。
21.介護力:要支援2の夫のみのため、身体介護は困難。
まとめとプランまでのケアマネの動き 1.本人の心不全の管理(ターミナルに移行も視野にいれる)
2.主訴・目標の再確認を行なう
という2点に重点をおいた。

1については、当初はかかりつけ医を受診し入院加療も視野に入れていたが、老健にて施設医、及び看護師がフォローを行なうことで、夫も納得。
職員の支援のもと、医学的管理を行いつつ、病状の安定と異常の早期発見に努め、ターミナルケア加算も考慮しながら、施設生活を継続することとなった。

2については、在宅生活継続の困難、及び最期の居場所ということも視野に入れ、家族と共に、今後、1での経過をみて検討を行なうこととなった。

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