ケアプラン事例集:【施設】本当は家の人にそばに居て欲しい-家族-

アセスメント概要 

事例タイトル 【施設】本当は家の人にそばに居て欲しい-家族-
事例提供理由
(検討したい内容等)
いつも静かに過ごしている方です。
その為に、職員からみると余り関わらなくても良いように思えます。
しかし、この方の本当の気持ちをもっと理解して、より楽しく暮らしていただけるように考えたいと思います。
また、できることは自分でやっていきたいという気持ちがあるので、再度できることと、できないことを検討してみたいと思います。
標準項目名
  1. 初回受付:28ヶ月前 氏名:A様 87歳 女性
  2. S市に生まれ、高校卒業後は自宅の農業を手伝っていた。
    結婚後、小学校の前に自宅を構え、文房具やパン、牛乳などを販売していた。
    50年間営んできたが、7~8年前に店を閉めた。
    1年前に夫が亡くなり、1人暮らしとなった。
    夫の逝去後、物忘れが多くなってきた。
    腰の圧迫骨折を繰り返し、1人暮らしができなくなった。
  3. 国民年金
  4. 特別養護老人ホーム入所中
1.利用者の基本情報
2.生活状況、生活歴
3.被保険者情報
4.現在のサービス
(およびケアの状況)
5.高齢障害者の日常生活自立度 ランク B1 6.認知症高齢者の
日常生活自立度
II
7.主訴
本人:
特にやりたいこともない。
家族がそばに居れれば良い。
家族:
落ち着いた暮らしができれば良い。
8.認定情報 要介護4
9.アセスメントの理由 性格がとても穏やかな方なので、いつも静かに過ごしていらっしゃいます。
しかし、元々は話し好きな方だと聞いているので、もっと他の利用者さんと触れ合う機会を多くするのが良いのではないかと気になっています。
10.健康状態 右肩が痛くなることが時々あります。
高血圧や心筋梗塞は、現在落ち着いています。
うつ病があったと既往歴にありますが、現在は他者との交流には支障はありません。
変形性腰椎症と骨粗鬆症で、足腰の痛みがあります。
11~23項目より
特記すべき項目
足腰の痛みのために歩行はできず、車いすへの移乗は全介助ですが、少しずつ自走しています。 腰の痛みにはコルセットを着用し、痛みの緩和を行っています。
口腔内に痛みがありますが、義歯が合わないのが原因と考えられます。
作り直したうえで、様子を見ていきます。
口内炎ができやすいため、家族持参のビタミン剤を内服しています。
食べにくい時は、一口大にして工夫し、食事量が落ちないようにしています。
栄養状態の把握と、定期的に体重測定をしています。
排泄はおむつを使用し、最初は全介助でしたが、現在は日中はトイレで排泄しています。
入浴や、家事、金銭管理等も全介助が必要です。
まとめとプランまでのケアマネの動き ご家族が面会に来ると、帰った後までにこにこしているので、これからも面会に来ていただけるように説明しました。
皆さんととおしゃべりを楽しめるよう、いろいろな状況を設定し誘ってみました。
お話ししやすい方と交流できるような席の配置を検討しました。
また、ユニット内で楽しめることを企画し、参加していただけるようにしました。
できることを探せるよう情報を集めた結果、ベッドから車いすに移る際「できないのよ」という時が多いことが分かりました。
しかし、トイレ内では「掴まってください」という声かけに対して立位を取っていただけるので、掴まりやすい手すりがあればできるのではと推測されます。
「私はリハビリが好きなのよ」と話ししており、日中テレビを見ながら、自分で手の運動をしていました。
現在は口内炎はできておらず、食事量も落ちていません。

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