ケアプラン事例集:【居宅介護支援】糖尿病のコントロールができず自暴自棄

事例概要

基本
情報
名前
Aさん
性別
年齢
70代前半  
要介護度
要介護2
障害自立度
A2
認知症自立度
利用者
個人に
関する
情報
既往歴
健康
状態

糖尿病(60代)インスリン自己注射/毎食前

糖尿病腎症(70代) 人工透析治療/週3回 

糖尿病網膜症(70代)両目の視力が0.1程度 眼科受診/月1回

変形性膝関節症(60代)整形外科受診/月1回

高血圧(60代)服薬治療中

心身の
状況
昔から食べることが大好きで肥満体形だった。変形性膝関節症があり、膝の痛みが強いため杖をついて歩行する。立ち上がる際もつかまるところが必要。また、糖尿病網膜症により両目での視力が0.1しかないため、自宅以外の移動には介助が必要な状態。最近になり週3回の透析が必要な状態となった。透析をきっかけに落ち込みが強くなり、自室に閉じこもり気味になり、さらに下肢筋力の低下が進み、透析の後は一人で立ち上がることもできなくなっている。そんな日は自宅のトイレまで這って歩いている。
社会
との
かか
わり
料理が好きで、婦人会の行事ではいつも率先して料理を作っていたが、視力が低下したので参加できなくなってしまった。婦人会の友人が時々自宅を訪ねてきていたが友人も膝を痛めてしまいいつの間にか疎遠になってしまっている。
取り
巻く
環境
家族の
状況

長女夫婦と中学生の孫の4人暮らし。日中は家族が仕事と学校のため一人で過ごしている。本人の透析治療の日は長女がパートを抜けて送り迎えをしている。透析治療前は簡単な家事をしたり、長女と一緒に夕飯づくりをしていたが、透析をするようになってからいつも身体がだるく、落ち込みもあり夕食づくりに参加しなくなった。

住環境
2階建ての一軒家の1階に自分の部屋がある。自宅は慣れているので介助がなくても移動には困っていない。最近は自室で寝てばかりいるので、換気もされておらず、部屋が散らかり始めている。
地域の
状況
車で15分のところに透析クリニックがあり長女の送迎で通院中。主治医の先生のことは信頼している。近くに婦人会の友人が住んでいるが、膝を悪くして疎遠になってしまっている。婦人会は今でも開催しており「婦人会だより」がくると熱心に読んでいる。
その
他の
状況
長女さんの話によると、ご本人は糖尿病と診断された後もあまり病識がなく、運動や食事療法に積極的ではなかったのとのこと。少し悲観的なところがあり、今回の透析開始も「自分は不幸だ」ととらえ落ち込んでしまっている。

ご本人たちに話を聞きました

Aさんと長女にそれぞれお話を聞きました。

Aさん「私は体が弱くて、糖尿病なんかになっちゃって、どんどんひどくなってしまって目がぼんやりして見えないの・・・それでもがんばってたのに、今度は透析が必要って言われて、なにも悪いことしていないのにどれだけ苦労すればいいの?娘にも迷惑かけたくないし、もう、早くお迎えが来てほしい・・・」

長女「母は糖尿病になっても『薬を飲んでいるから大丈夫だ』『ほかに楽しみがない』と言って好きなものばかり食べてました。私が止めても夜中にこっそり起きて何か食べていたし・・・とうとう透析を受けることになってショックでした。私とお夕飯を作っているときはとても楽しそうでしたが、最近はそれもしなくなってしまい寝てばかりです。先生には「調子のいいときは家事はやった方がいい」と言われているのですが・・・このまま寝たきりになるのではと思うと心配です。

上の事例について、ケアプラン案2例をダウンロード可能です!

※ダウンロードには、ケアマネドットコムのログインが必要です。

 

【ダウンロード資料内容】
①事例概要 ②計画書(1)③計画書(2)pdfファイル形式:PDF

ケアプラン案1

栄養指導をはじめとした糖尿病のコントロールの支援を受けながら、自然に体を動かす機会を増やし、生きる楽しみを実感していくことを支援するプランはこちら

 

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ケアプラン案2

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