アセスメント概要
事例タイトル | 【居宅】多訴の利用者様の本当のニーズを探る - 家族 - | |||
事例提供理由 (検討したい内容等) |
多訴で、ドクターショッピングを繰り返すKさんに、安定した気持ちで在宅生活を送ってほしいと思い、家族関係の調整と生活の質の改善を目標に計画をたてた。 家族の中で孤立しているKさんの現状を改善するにはこれでいいのかいう思いがあり、検討してほしいと考えた。 |
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標準項目名 |
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1.利用者の基本情報 2.生活状況、生活歴 3.被保険者情報 4.現在のサービス (およびケアの状況) |
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5.高齢障害者の日常生活自立度 | A1ランク | 6.認知症高齢者の 日常生活自立度 |
理解力の低下はあるものの自立 | |
7.主訴 |
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8.認定情報 | 要介護1 | |
9.アセスメントの理由 | 腰痛、歩行障害、筋力低下でできないことが増えてきている。 介護者である弟の妻の負担が重くなり、ストレスが大きくなっている。 これ以上の要求があるならば、一緒に暮らすことができない、との発言あり。 多訴は、家庭の中に自分の「居場所」がない不安感も背景のひとつではないかと考え、家族関係調整も含め、計画を考えた。 |
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10.健康状態 | 脊柱管狭窄症、腰痛、間欠は行、頚椎症、過敏性大腸症候群 ※本人の納得のいかない診断が多く、あちこちに受診を繰り返している。 |
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11~23項目より 特記すべき項目 |
両下肢 筋力低下あり。屋内移動はほぼ自立している。 屋外も杖歩行で20メートル程度の歩行が可能。 配膳してあれば食事摂取は自立。 排泄自立。入浴は一部介助が必要。 日中はベッドに端座位、または臥位で過ごす。 通院は自宅前までタクシーを呼んで、一人で通院することができる。 IADLに関しては介助が必要。 週1回デイサービスで入浴しているが、本当は自宅で介助を受けて入浴したいとの希望がある。 他者との交流をあまり好まない。 趣味は山歩きなどで、屋内で行う趣味、気晴らしの手段がない。 弟の妻は、家業と義姉の世話で疲れきっている。 住環境は専用自室、トイレ、簡易キッチンあり。段差はほとんどない。 |
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まとめとプランまでのケアマネの動き | 下痢、便秘を繰り返し、服薬調整のために入院をするが、検査の結果、特に疾病がなく、症状が改善しないまま退院となったため、ケアプランを作成することになった。 1ヶ月の入院で、下肢の筋力低下が進み、一人で入浴することが困難になった。 今までは、IADL部分は、弟の妻がすべて介助をしており、大きなストレスになっていた。 血縁の弟は亡くなっており、弟の妻と長男家族が家業を営み、本人の居室は、店舗の裏側にある状態。 退院後、一人でできることが少なくなり、弟の妻を何度となく呼ぶため、家族間の関係も悪化気味になっている。(現在、弟家族は義姉には施設入所をしてほしいと希望している。) 家族関係の調整と、本人の楽しい時間と空間を確保していく必要さを感じ、通所サービスと、訪問介護による、身の周りの整理、掃除、買い物を行うことで、弟の妻の負担の軽減をはかった。 多くの病院で、「気持ちのせい」という診断を受け、鬱屈した思いでいるKさんの辛さに寄り添い、楽しい時間をもってほしい、と通所サービスを提案し通所している。 しかし本心は、自宅で家族の介助を受けて入浴したいと思っている。 また、通所でも他者と交わることを好まず、所在なさげにしているため、この計画でいいのか、という疑問がある。 |
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