
この記事では、ケアプラン原案作成の場面で何をすべきかについて、その根拠となる運営基準や関連通知、その他お役立ち情報とあわせてまとめました。運営基準や解釈通知の内容はダウンロードも可能です。ぜひ忙しい業務の合間にご活用ください。

ケアプラン原案作成とは? 支援を成功に導く羅針盤
ケアプラン原案作成は、アセスメントで明らかになった課題を、具体的な支援計画へと形にする段階です。
何よりも「この計画で、より良い生活を送れる」と利用者が納得し、支援者と目標を共有できる羅針盤となることが目的です。利用者と「協働」する姿勢を忘れず、想いを丁寧に聴き取るプロセスが不可欠です。
運営基準に沿った3つの重要要素
ケアプランには、継続性・計画性・総合性が運営基準で明記されています。
継続性
利用者の心身の状態や生活環境は常に変化するものです。そのため、ケアプランも一度作ったら終わりではありません。利用者の変化に合わせて柔軟に見直し、常に最適な支援が提供できるよう調整していくことが求められます。
計画性
単に日々のサービスを羅列するのではなく、長期的な目標(最終的に目指す姿)と、それを達成するための短期的な目標(直近で取り組むべき課題)を明確に設定します。これにより、利用者はもちろん、サービス提供者全員が共通のゴールを共有でき、より効果的な支援が可能になります。
総合性
利用者の生活を支えるためには、介護サービスだけでは不十分です。医療、福祉、地域活動、インフォーマルサービス(家族や友人による支援)など、多様な資源を組み合わせることで、利用者の生活全般を包括的に支えるチームケアの視点が不可欠です。
ケアマネジャーがこれらの要素を意識することは、単なるサービスの調整に留まらず、利用者の自立を支援するという専門性を発揮することに繋がります。
ケアプラン作成における大前提:公正中立性とサービス選択の尊重
ケアプランは利用者自身のサービス選択を尊重することが大前提です。ケアマネジャーは公正中立の立場から必要な情報を提供し、複数の選択肢を示した上で意思決定を支援する必要があります。最初から特定の事業所の利用を前提としたり、同一の事業所主体のみで構成されたプランを作成してはいけません。
ケアプラン原案作成のポイント
「アセスメントで明らかになった課題は、ケアプラン原案という形で具体化されます。ここでは、利用者と協力しながら、実際の支援につながる原案を作るためのポイントを整理しました。
誰にでも「わかる」文章で書く
ケアプランは利用者のものです。専門用語を避け、誰もが理解できるように簡潔でわかりやすい文章を心がけましょう。「何を伝えたいのか」「誰が読むのか」を意識するだけで、文章は大きく変わります。利用者の「本当の想い」を汲み取る
アセスメントと同様に、原案作成も利用者との共同作業です。表面的な言葉だけでなく、その奥にある「真意」をしっかりと聴き取り、プランに反映させることが大切です。生活全般の解決すべき課題(ニーズ)欄は「ポジティブ」に表現する
第2表のニーズ欄は、利用者が「こうなりたい」と願う姿を表現する場所です。主語を「利用者」とし、「私は、〇〇ができるようになりたい」というように、前向きな言葉で表現しましょう。ニーズに「優先順位」をつける
利用者が生活の何を大事にしたいかは、一人ひとり異なります。利用者や家族と話し合い、生活の中で最も重要と考える部分に優先順位をつけ、プランに落とし込みます。ケアマネジメントの流れを意識した計画にする
ケアプランは利用者の生活に直結する「実行される計画」です。原案の先には、担当者会議での合意形成、サービス提供、モニタリングといった工程が続きます。その一連の流れを見据えて原案を練ることで、利用者にとって安心できる支援につながります。サービス事業所向け
記載内容を見たサービス提供責任者が、具体的な個別計画を立てられるかという視点で作成しましょう。モニタリング向け
目標をできるだけ具体的に設定することで、効果測定がしやすくなり、モニタリングがより有益なものになります。- 居宅介護支援に関する運営基準や解釈通知は、PDF形式で無料ダウンロードが可能です。
- また、目にやさしい「大きな文字バージョン」もご用意しています。
- 画面での閲覧がつらい方や、印刷して持ち歩きたい方にもおすすめです。
- 必要な方は、下のボタンをクリックしてダウンロードしてください。

ケアプラン作成に関するお役立ち情報
ケアマネさんが実際の業務で利用できる、アセスメントに関する情報・ツールを集めました。
実務に使える!ケアプラン文例集
ケアプラン原案作成時の文章作成に迷ったときは、こちらの文例を参考にされてはいかがでしょうか。
現場からの声|ケアプラン作成Q&A
ケアマネドットコムで実際にケアマネジャーが寄せた質問と回答をまとめました。
ダウンロード可能!お役立ち帳票
認定期間・プラン期間管理表

