移動の自由は、自立心や自尊心、さらには生活の質に深く関わる重要な要素といえます。自家用車や自転車を日常的に利用していた人が、高齢となりそれらを手放したことで、外出に対する意欲まで失ってしまったということは珍しくありません。
日常生活に介護が必要な状態でも「自分で外出したい」というニーズをもつ高齢者にとって、シニアカーや電動車いすは行動範囲を広げる移動手段の一つとなっています。一方で、操作への不安や使い勝手、デザインが原因で利用をあきらめてしまうというケースもあるようです。この記事では、高齢者の移動の課題やニーズに寄り添い、外出意欲や自立心をサポートする選択肢のひとつとして、トヨタのC⁺walk Sを ご紹介します。
- 多様化するニーズと「シニアカー」に求められる選択肢
- 高い安全性能と人間工学に基づいた使いやすさ「C⁺walk S 」
- C⁺walk S の利用について
- ケアプランにC⁺walk S を位置づける場合
- C⁺walk S が拓く安心・快適な移動生活の未来
多様化するニーズと「シニアカー」に求められる選択肢
シニアカー(電動カート)は、「ハンドル型の電動車いす」として介護保険サービスの貸与対象としても認められ、高齢者やケアマネジャーに広く受け入れられています。利用者は、外出に課題を抱える比較的自立度の高い方から要介護者にわたっており、外出ニーズや生活スタイル、価値観の多様化とともにシニアカーの活用場面も広がっています。それでは、どのような場面で活用されているかを見ていきましょう。
① 身体的制限のある方の自立的な移動支援
筋力の低下や関節痛、麻痺、脚長差などで歩行困難な方、また、心臓疾患や呼吸器疾患、在宅酸素を使用しているなど長距離の自力歩行が困難な方にとって、身体的負担を軽減し、屋外を安全に移動できる手段として選択されています。病気や老化により動作面で要介護となってもできるだけ自立した屋外移動をしたい方が活用されています。
② 運転免許返納後の移動手段、行動範囲を維持
高齢になり運転免許を返納したり、自転車を手放したりした方が、第二の足としてシニアカーを活用し自立した生活を維持しているケースもあります。またバス停が遠く公共交通機関の利用が難しい、坂が多く外出時の負担が大きいような環境において、行動範囲を保ち外出時の介護者の負担を軽減するという目的でシニアカーを使用することもあります。住み慣れた地域での生活を支えるような活用方法です。
③ 買い物や趣味活動など個別の外出ニーズへの対応
一度外出すると複数の店舗をまわり時間がかかる、図書館や趣味活動、イベントに行きたいなど、介護サービスでは調整が難しい外出ニーズもあります。また、人に買い物を頼まず自分で選んで買い物をしたい、配達サービスが身近にない、ということもあります。このような場合には、自分のペースで移動でき荷物も運ぶことができるようなシニアカーが便利です。マンパワーだけでカバーできない高齢者のニーズやQOL向上に役立てることができます。
ケアマネジャーの皆さんが担当している利用者の中にも、上記のような外出の課題やニーズを抱えている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
シニアカーの利用を検討しながらも「自分に操作できるだろうか」「いかにも介護用といった見た目は、ちょっとなぁ」という不安や抵抗感から一歩を踏み出せずにいる方や、使用中でも使い勝手やデザインに物足りなさを感じている方もいらっしゃるかもしれません。
「自宅の置き場には充電用のコンセントがないから諦めるか…」
「もっとすっきりしたデザインがいいんだけどな」
そのようなシニアカーに関する不安や課題の声に応え、トヨタの技術力で安全性能とスタイリッシュさを両立させた、新しいシニアカーC⁺walk S をご紹介いたします。
高い安全性能と人間工学に基づいた使いやすさ「C⁺walk S 」

「近距離なら自分の力で移動したい」「買い物や外出をもっと楽しみたい」そんな声に応える心強い一台「C⁺walk S 」
トヨタのたしかな技術力で、高い安全性能を標準装備し、人間工学に基づいた操作性、乗りやすさ・使いやすさを実現しています。その特徴と魅力を詳しくご紹介します。
簡単な操作と快適な移動
シンプルな操作:アクセルレバーを押せば前進、離せば停止

足元や前方が見えやすく、進行方向が分かりやすい

狭い場所でも小回りが利く設定(最小回転半径0.95m)

坂道や段差も安心の登降坂能力(10度まで対応)

トヨタ C+walk S | 機能詳細 | トヨタ自動車WEBサイト
安全性を最優先とした設計とサポート機能
降坂時と旋回時の自動減速機能で安全を確保

人や物を検知するセンサー搭載。音と画面のマークで警告し自動的に減速

※人ごみなどで止まって通行できなくなる ため、ブレーキ機能(停止)は付いていません。
日常生活に寄り添った実用性の高さ
簡単に取り外せるバッテリーに家庭用コンセントで簡単充電(2.5時間でフル充電)

低床設計(床面の高さ13cm)とひじ掛けの上下可能で、乗り降りが楽。

座席下に買い物かご収納スペースを確保(シニアカー内トップクラス※)
※2025年2月現在、トヨタ自動車調べ

「高齢者・介護向け」を感じさせないスタイリッシュなデザイン
曲線的で近未来的なフォルム。年齢を感じさせず、外出意欲を後押しする斬新なデザインを実現しました。

ここまで、CwalkSの安全性能やデザインの特徴を詳しく見てきました。続いて、実際に利用する場合どのような選択肢があるのかや、現在利用している方の声をご紹介いたします。
C⁺walk S の利用について
いろいろ選べる利用方法
C⁺walk S は、電動車いすとして介護保険の福祉用具貸与サービスでのレンタルが可能です。その他、自費レンタルや購入など、利用者の状況やニーズに合わせてさまざまな利用方法を選ぶことができます。
トヨタ C+walk S | 価格・購入サポート | トヨタ自動車WEBサイト
介護保険サービスでレンタル
| 対象者 | 介護認定を受けている方(原則要介護2以上) |
|---|---|
| 費用 | 2,500円程度(月額) ※1割負担時 |
| 条件 | 最低利用期間:1か月 介護保険レンタル用の車両仕様 |
| 対応業者 | 福祉用具貸与事業所 対応エリアはこちら |
| お問合せ先 | 豊通オールライフ |
※介護保険用の車両仕様のTAISコードはこちら
自費レンタルの場合
| 対象者 | どなたでもOK |
|---|---|
| 費用 | 25,000円程度(月額) |
| 条件 | 最低利用期間:1か月 介護保険レンタル用の車両仕様 |
| 対応業者 | 福祉用具貸与事業所 対応エリアはこちら |
| お問合せ先 | 豊通オールライフ |
ご購入希望の場合
| 対象者 | どなたでもOK |
|---|---|
| 費用 |
一括購入:498,000円~ ※消費税非課税 |
| メンテナンス | 取扱販売店にて有償 |
| お問合せ先 | お近くの取扱い販売店 |
C⁺walk Sの購入費は、「補装具費支給制度」の対象となる場合があります。制度の有無や対象となるかの確認・相談は、お住まいの地域の障害福祉課や介護保険課、高齢福祉課など担当部署にお問合せください。
まずはC⁺walk S の実物を見てみたい、触ってみたいという方はこちらから
>>トヨタ C+walk S | 常設展示 | トヨタ自動車WEBサイト
「すべての『行きたい』を叶えていきたい。」をコンセプトに4月に大阪で開催されるバリアフリー展に、C⁺walk Sはじめトヨタの福祉車両や福祉用品、小型モビリティが出展されます。ぜひ会場でご体験ください。
>>バリアフリー2025/慢性期医療展2025/看護未来展2025
利用者の声
実際にC⁺walk Sを使用している、愛知県豊田市にお住まいのKさんのコメントをご紹介いたします。
決め手はデザインの良さでした
免許証は返納済みなのですが、もともと車が好きで、スマホで新車情報などを見るのが楽しみ。たまたまTOYOTAのサイトを見ていたときに「C⁺walk S 」のページを見つけて開いてみたんです。そうしたらデザインがかっこいいなぁ!と。ちょうど外出の手段を検討していたこともあったので、割とすぐ決めました。やっぱりデザインが良いのが一番の決め手ですね。
体験して即決しました
担当のケアマネージャーさんに相談したところ、レンタル業者の方と連絡をとってくれたんです。実際に持ってきてくれて試乗したところ、以前他社のシニアカーを使っていたこともあったのですが、「C⁺walk S」はコンパクトで取り回しがしやすいし、何より思った通りデザインが良い。それにレンタルできるとの事だったのでそのまま契約を決めました。
買い物しながらの散歩をC⁺walk Sで楽しんでいます
使用頻度は週に1〜2回。昼食をとりながらの買い物に出かけます。ちょっとした買い物ならシート下に荷物を収納できますし、スマホで走りやすそうな道を検索したりして散歩を楽しんでいます。先週は桜を見に行きましたよ!「C⁺walkS」で近所の遊歩道を走っていると子供たちが、笑顔で手を振ってくれたり「かっこいいね」と話しかけてくれたりするんです。あと「C⁺walk S」だとついつい走りすぎてしまうので、予備のバッテリーは必ず持って出かけるようにしています(笑)。
※トヨタ自動車ホームページより引用
C⁺walk S を要介護者やその家族のニーズに合わせて導入することで生活の質(QOL)を向上させる可能性を感じていただけたのではないでしょうか。つぎに、介護保険を適用したC⁺walk S 導入方法や、実際のケアプラン事例を通じてC⁺walk S の活用方法をご紹介します。
ケアプランにC⁺walk S を位置づける場合
介護保険を適用してC⁺walk S を導入する際の確認事項
C⁺walk S は、福祉用具貸与の「車いす」という種目の中の「普通型電動車いす」として、原則「要介護2以上」から介護保険が適用となります。
要介護1など軽度者の方についても、「軽度者例外給付」の対象となり、算定が可能となる場合もあるため、該当する条件を確認してみましょう。
| 以下のいずれかに該当する | 対象者に該当する基本調査の結果 |
|---|---|
| ①日常的に歩行が困難な者 | 認定調査1-7「歩行」で「できない」に該当 |
| ②日常生活範囲における移動の支援が特に認められる者 | 認定調査に該当項目がないため、主治の医師から得た情報及び福祉用具専門相談員のほか軽度者の状態像について適切な助言が可能な者が参加するサービス担当者会議等を通じた適切なケアマネジメントにより指定居宅介護支援事業者が判断します |
※「軽度者例外給付」の申請の有無や確認書類は、保険者によって異なる場合があるため詳細は各自治体の介護保険課にご確認ください。「軽度者例外給付」の申請時に役立つ「理由文例」も以下でダウンロードしていただけます。
また、2024年8月に厚生労働省から改めて「介護保険における福祉用具の選定の判断基準について」が通知されました。個々の福祉用具の特性、使用が想定しにくい状態像や要介護度、留意点がまとめられており、福祉用具をケアプランに位置づける際や担当者会議、研修などでの活用が推奨されています。電動車いすの利用上の留意点も具体的に記載されているのでご参考になさってみてください。
C⁺walk S を活用したケアプラン事例の紹介
【事例1】要支援1、変形性関節症、独居高齢者Aさんの自立支援
78歳のAさんは夫を3年前に亡くしてから一人暮らし。変形性股関節症により歩行が困難な状態です。歩行器を使用しながらも、活動的に生活していました。ところが、股関節や膝の痛みが悪化し、スーパーや公民館までの移動が非常に負担となっています。
Aさんは自分で旬の食材を選んで料理をしていたため、買い物は自分で行いたいというニーズがあります。また趣味活動を通じて友人関係も広がっていたため、これからも公民館での活動を続けたいという思いがあります。
<Aさんの課題>
• 近隣のスーパーまで徒歩で荷物を運びながら行き来する際に股関節や膝の痛みを感じているため、移動の負担を軽減する方法を検討したい
• 交通量の多い道路を横断する時に時間がかかり急ぐと転倒の不安があるため、一定速度で安全に移動する方法を検討したい。
• 公民会の趣味活動を続けていたが、歩いて行けなくなり足が遠のいている。自分のペースで気軽に通い続けられるようにしたい。
【事例2】要介護2、脊柱管狭窄症、Bさん夫婦の外出支援
81歳のBさんは、70代の奥様と二人暮らし。脊柱管狭窄症による腰と足のしびれが強く、下肢筋力の低下も加わり立位が不安定な状態です。自宅での入浴が困難となり要介護2の認定を受けデイサービスを利用しています。通院時など外出時は奥様が車いすを押して移動しています。
奥様は最近手首の痛みを訴えるようになり車いすの介助が負担になってきています。本人も車いすに乗っている姿を知人に見られることに抵抗を感じることもあり、外出頻度が減っています。
<Bさんの課題>
• Bさんはが歩行が困難で、外出時は車いすでの介助が必要な状態。車いす介助は妻の負担が大きく、また本人の心理的な抵抗感もあり、外出がしづらくなっている。
• 以前は夫婦で近隣の公園での散歩を楽しんでいた。春になったら一緒に公園の桜を見に行きたいと思っているが、少し距離が遠いことが心配。
• デイサービスだけでは物足りず、以前行っていた囲碁サークルに行きたいという思いがある。一方で行き来を妻に介助してもらうことに気兼ねがある。
高齢者が住み慣れた地域での自立した生活、活動的な生活を続けるためには、利用者に適した移動方法を選択することが重要です。福祉用具専門相談員やリハビリ専門職とも情報共有・相談しながら、ぜひC⁺walk S の導入も選択肢の一つとしてご検討ください。
C⁺walk S が拓く安心・快適な移動生活の未来
C⁺walk S は、高齢者の自立を支え、外出機会を増やし生活の質(QOL)向上をサポートする心強い一台です。その優れた安全性能とスタイリッシュなデザインは、シニアカーに対する抵抗感を和らげ、より多くの方々が安心して外出を楽しめる可能性を広げます。
また、家庭用コンセントで簡単に充電できる利便性や、障害物検知・自動減速機能などの先進的な技術により、外出時の不安を大幅に軽減します。さらに、福祉用具貸与や補助金制度の活用により、多くの方が経済的負担を抑えて利用することが可能です。
ケアマネジャーの皆様にとって、C⁺walk S は、利用者の外出支援や生活の自立を促進する効果的なソリューションとなり得ます。ぜひC⁺walk S を、ご利用者のより豊かで活動的な生活にむけた支援にお役立てください。