
厚生労働省は来年度の介護報酬の臨時改定を6月に行う方向で調整を進める。介護従事者の賃上げに向けて、既存の「処遇改善加算」を拡充する。【Joint編集部】
12日の審議会(社会保障審議会・介護給付費分科会)で提案する。
「処遇改善加算」の対象サービスは拡大する。これまで対象外だった居宅介護支援、介護予防支援、訪問看護、訪問リハビリテーションを加える。新たな対象サービスにも、生産性の向上や職場環境の改善など一定の要件を新設することも提案する。
臨時改定の賃上げの規模については、今年度の補正予算案に盛り込まれた施策が1つの基準になるとみられる。現場の関係者からは、他産業との賃金格差の是正に向けた施策の拡充を求める声が強く、政府がどこまで応えるかが今後の焦点となる。