田中元のニュース解説

◆著者プロフィール 田中 元(たなか はじめ)

昭和37 年群馬県出身。介護福祉ジャーナリスト。

立教大学法学部卒業後、出版社勤務。雑誌・書籍の編集業務を経てフリーに。高齢者の自立・ 介護等をテーマとした取材・執筆・編集活動をおこなっている。著書に『介護事故完全防止マニュアル』 (ぱる出版)、『ホームヘルパーの資格の取り方2級』 (ぱる出版)、『熟年世代からの元気になる「食生活」の本』 (監修/成田和子、旭屋出版) など。おもに介護保険改正、介護報酬改定などの複雑な制度をわかりやすく噛み砕いた解説記事を提供中。

年々厳しくなる従事者の事故・腰痛リスク。 生産性向上の前に労働安全性の重視を

介護現場の労働災害が他産業と比べて増加している背景と課題を解説。厚労省の対策や現状の問題点に迫る。

特例要件となる連携システムの「利用」。 連携実績の必要性がもたらす課題とは?

2026年の介護報酬改定に伴う新たな処遇改善加算の詳細と、その要件であるケアプランデータ連携システムの使用について詳述。地域間での不公平感も議論される重要課題を解説。

運営基準等がますます膨らみやすい時代に… 改めて「基本報酬」重視の改定が必要では?

2027年度の介護報酬改定で求められる基本報酬の重要性について考察。必要な報酬引上げの動向と課題に迫ります。

今年度の診療報酬改定から見えてくる── 2027年度改定での対医療連携プッシュ

2024年度の介護制度改定では、施設系・居住系における協力医療機関の新基準が導入。特養ホームの対応状況や加算算定の課題に迫ります。

シャドウワーク軽減は本当に実現できる? 新たな地域支援が「重荷」となる可能性も

次期介護保険法改正がケアマネージャーに与える影響とは?シャドウワーク軽減と処遇改善の行方を詳しく解説。

診療報酬の介護支援等連携指導料見直し。 ケアマネジメントの公正中立にかかる懸念も

2026年度の診療報酬改定がケアマネに与える影響と課題を解説。介護支援等連携指導料の見直しで、医療機関と介護の連携がどう変わるのか。

生産性向上に向けた委員会開催義務、 経過措置終了後は対象サービス拡大も⁉

2024年度の運営基準改定で求められる生産性向上推進体制。その進捗と現場が抱える課題を分析します。

2027年度の運営基準はどうなる? カスハラ対策や高年齢従事者配慮などの話

2027年度の介護報酬改定に向けた法改正議論に注目。カスハラ防止や高年齢従事者の労働災害防止など、各法改正のポイントを整理。

介護保険は地域デザインが問われる時代に。 「豊かな自治体人材」育成の手立てが必要

介護保険法の改正案がまもなく公表され、地域格差問題への対応が問われています。自治体の取り組み能力が鍵となる中、地域支援の再設計が急務です。

事故報告書様式やLIFE項目の見直し。現場の「腑に落ちる」がますます問われる

2027年の介護報酬改定の中心は現場の生産性向上。事故報告書の選択式導入等で業務負担の軽減とケアの質向上が進む。

「登録制」住宅型への新たな相談支援。 実現に向けては、やはりさまざまな難題が

新たな相談支援類型の導入が検討される住宅型有料ホーム。背景や課題、ケアマネジメントへの影響について詳しく解説します。

事業の協働化・大規模化を進めるには、 従事者のライフイベントへの配慮も不可欠

厚労省が示す「経営の協働化・大規模化」に小規模介護事業者はどう対応すべきか。効率化と生活者の視点で見る現場の課題。

処遇改善の一部を「基本報酬」へ⁉ 大胆な制度再編も必要な時代に

介護職の賃上げ状況を詳細にレポート。業界全体での格差拡大に対する対応策や、今後の処遇改善の方向性に焦点を当てる。

ケアマネも含む「サービス時移動」の問題。 地理・気候に加え、社会動向にも注意

介護サービスの移動にかかる負担が議論の焦点に。特に離島や中山間地域における課題と、訪問従事者の高齢化が注目されています。

2027年度は「脱・介護保険」元年に⁉ 「保険料アップ回避」で変わりゆく制度

2027年度の介護報酬改定を巡る動向を考察。消費税減税や補助金による対応の影響を解説。

予防ケアマネジメントも直接実施へ。 予防支援指定に加え、ケアマネの疲弊は?

2024年度の介護予防ケアマネジメントにおける制度革新が、居宅介護支援事業の風景をどのように塗り替えるのか。この変化が示すケアマネの働き方の未来を解析します。

2026年度改定で散見される混乱の種 2027年度の「上乗せ」の行方も大揺れか?

2026年度の処遇改善改定が発表され、補正予算による補助金の延長が決定。気になる2027年度の改定に向けて、今後の注目ポイントを解説します。

従事者による虐待はなおも増加傾向。背景要因に2つの面からスポットを

2024年度の高齢者虐待実態調査が公表され、相談通報件数・判断件数は過去最高を更新。介護従事者による虐待の背景とは?

特養入所申込者の近年の大幅減少の「なぜ」。原因は「住み替え」選択肢の多様化だけ?

2025年度の特養ホーム入所待機者数が4年前より18.4%減少。要介護者の増加と逆行するこの背景にはどんな要因があるのかを深掘りします。

介護保険をめぐる「将来世代へのツケ」その解消はどうやって図られるべき?

2025年の介護保険部会で制度見直しが議論され、将来世代への負担が焦点とされています。2040年には介護保険料が1.5倍増加すると予測されており、国民の安心を確保しつつ幸福度を高める着地点が求められています。

更新制の廃止だけではない!2026年法改正でケアマネの何が変わる?

2026年の介護保険改正でケアマネ資格の更新制が廃止へ。負担軽減と研修義務のバランスに注目。

制度周知と補正予算で国が推進する訪問介護のサテライト事業。その課題は?

中山間地域での訪問介護サービスを確保するためのサテライト設置の要件と、2025年度補正予算による支援策を詳しく解説。

ケアマネへの処遇改善要件を再確認「特例要件」に見られる算定へのカギ

2025年度補正予算による介護分野の職員賃上げ事業の要綱が発表。要件の詳細とその影響について解説。

「介護保険」を国の重点価値に据える。2026年、介護現場を守る術はここから──

2026年6月の介護報酬改定率は2.03%に決定。しかし、物価の急上昇や他産業との賃金格差が広がる中、現場の厳しさは依然として続きます。迫り来る社会保障改革と財政の課題に迫ります。

厚労省提案の「新たな相談支援」類型本当に機能するのか?検証すべき視点は?

次期制度改正で導入予定の「新たな相談支援」類型について解説。一部住宅型有料老人ホームの入居者に向けた新たなケアマネジメントの形とは?

要介護1・2生活援助等の総合事業移行 見送りはやはり必然? その背景には…

次期制度改正に向け、「制度の持続性確保」にかかる論点の1つが、要介護1・2の生活援助等の地域支援事業(総合事業)への移行です。かねてから反対意見が根強いテーマの1つでしたが、今回も見送りとなりそうです。 見送りの背景に、認知症基本法の制定!? 財…

2026年度の介護報酬臨時改定に向けて──ケアマネの大幅賃上げを実現させるには?

12日の介護給付費分科会で、2026年6月から適用予定の期中改定に関し、処遇改善加算の対象にケアマネを含む「介護職員以外の介護従事者」を対象とする案が示されました。気になるのは、その規模についてです。 ケアマネの処遇改善加算の要件案を再確認 今分科…

ケアマネジメントへの利用者負担「住宅型有料入居者に適用」をどう考える?

介護保険部会で、「ケアマネジメントへの利用者の負担導入」について「住宅型有料老人ホーム(以下、住宅型有料)の入居者」を対象とする案が出ています。同案は、自民党の議員連盟が行なった決議においても(「丁寧に検討する」とはいうものの)、原則10割…

期中改定でのケアマネ処遇改善の行方。現場が希望する賃上げは困難?打開策は?

今補正予算で、居宅ケアマネを対象とした処遇改善給付が盛り込まれました。とはいえ、「月1万円」のみにより介護職との賃金の逆転現象も懸念されます。見すえたいのは本予算の他の支援項目、そして何より2026年度の期中改定です。どのような展開が予想される…

「今回はどうしても」がにじみ出る負担増案。背景に漂う社会の分断と介護保険の深刻局面

12月1日の介護保険部会で、「持続可能性の確保」のうち、2割負担者等の範囲、補足給付に関する負担のあり方、ケアマネジメントへの利用者負担という3つのテーマに関してさまざまな見直し案が示されました。 ソフトランディングを模索する厚労省 制度の「持続…

ようやく対象のケアマネは「1階部分」のみ。補正予算「3階建て給付」は現場を救うか

政府の「総合経済対策」の「医療・介護等支援パッケージ」にもとづき、2025年度の補正予算が編成されました。介護職員の賃上げは、1人あたり最大月1.9万円となります。一方、ケアマネもようやく処遇改善策の対象となり、月あたり1万円給付が実現の見込みです…

事故等防止でQOL向上の視点は大切だが…本人・家族との認識差の解消にも注目を

介護保険部会では、介護現場における事故や虐待・身体拘束の防止の推進策も議論されています。厚労省からは、事故報告書をケアの質向上に結びつけるフィードバックや不適切な身体拘束等を防ぐための規制強化の方向性なども示されました。ただし、現場にかか…

「月1万円」の処遇改善をどう考える?全産業との賃金差を埋める「入口」となるか

11月21日、政府が「『強い経済』を実現する総合経済対策」を閣議決定しました。これをベースとして、今国会に提出する補正予算が編成されます。注目の処遇改善策としては、「月あたり1万円(6か月分)」を期中改定までの「つなぎ」とする案が示されています…

他産業とは開くばかりの賃上げ状況。 補正予算、期中改定にどこまで期待できる?

ある程度予想されていたとはいえ、やはりショッキングな数字でしょう。厚労省が公表した、最新の介護職員等の処遇改善等調査結果の速報についてです。2025年と2024年のそれぞれ9月時点の基本給等(常勤・月給の者)の比較で、伸び率はプラス2.5%。対前年調…

人口減少地域等の包括報酬導入など──ケアマネの負担は減るのか? 増えるのか?

介護保険部会で、中山間・人口減少地域等におけるサービス提供のあり方の議論が進んでいます。厚労省案では、特に事業所減少が著しい訪問介護等を対象に、包括報酬のしくみの導入や市町村事業によるサービス提供も上がりました。こうしたしくみは、ケアマネ…

有料老人ホームでの入居者の権利養護、 入院時など入居前からのサポートも必要

「有料老人ホームにおける望ましいサービス提供のあり方に関する検討会」が取りまとめを行ない、具体的な制度化に向けた議論が介護保険部会に移っています。大幅な法改正も予測される一方、入居者の権利擁護が確実に図れるしくみとなるのかどうかが問われま…

要介護1・2の生活援助の給付見直し、 改めて認知症の人への影響を掘り下げる

「給付と負担の関係」にかかる論点のうち、軽度者(要介護1・2)の生活援助等のあり方について取り上げます。これを議論するうえでの焦点の1つが「認知症がある利用者」への影響です。訪問介護以外のサービスにも影響を与える可能性に注意が必要です。 要支…

「応能負担」と簡単には言うけれど…。 今の時代における「応能」とは何か?

介護保険部会では、政府の改革工程をベースとした「制度の持続可能性の確保」が引き続き議論されています。テーマの1つが、利用者負担における2割・3割負担の判断基準についてです。こうした議論で必ず打ち出される「応能負担」の考え方ですが、そもそも…

主任ケアマネの位置づけ明確化の行方。 注意したいのは、他のケアマネ施策との関連

介護保険部会で、主任ケアマネの法令上の位置づけを明確化する案が示されました。現状の主任ケアマネが、事務的な管理業務に時間をとられ、現場のケアマネ指導等が十分にできていない等の指摘を受けたものです。具体的にどのようなものになるのでしょうか。 …

踏み出した「ケアマネ更新制の廃止」。 今後クリアすべき課題はどこにある?

厚労省が、「ケアマネの更新制の廃止」を提案しました。同時に、現任者への研修も分割受講やカリキュラムの縮減などをかかげています。これらの実現に向け、クリアすべき課題はどこにあるのでしょうか。ケアマネの資質の確保・向上の観点も絡めつつ掘り下げ…

社会保険料負担の軽減と介護現場の賃上げ、 両立は可能か?また、その手段は?

臨時国会で、新首相による所信表明が行われました。介護現場にとって気になる経営・処遇改善の支援も示されています。一方で、社会保障制度改革に関し、現役世代の保険料負担を抑える旨も示されました。仮に2号保険料等の軽減がなされた場合、現状の危機乗…

現場の切実な声はどうすれば届くか? 施策決定へのボトムアップ回路の強化を

急速な物価高騰や混迷し続けた政局の影響などにより、介護現場はおろか地域の医療も崩壊の恐れが現実となりつつあります。現状の肌感覚では、来年度の介護従事者の減少等は驚くほど厳しい数字となるかもしれません。「人」を介護業務にとどめるため、処遇改…

これからの相談支援体制の難しさ。 包括とケアマネの「共倒れ」をどう防ぐ?

次の制度見直しにおいて、ケアマネの業務負担軽減は重要課題の1つです。一方、地域の高齢者の「困りごと」はますます多様化し、そのニーズ対応も緊急課題となっています。両者をどのように両立させるのか、そのための体制づくりはどうあるべきなのか。地域…

改定後の介護給付費動向で浮かぶ、 介護保険制度が直面する “変容”

2024年5月から2025年4月までの介護給付費実態統計の結果が公表されました。1年通しての動向としては、2024年度改定以降で初の統計となります。受給者数や費用額累計などのデータから、先の改定が制度利用にどのような影響をおよぼしているか注目します。 …

ケアマネの法定研修をめぐって── 現場が納得できる改革で必要なこと

ケアマネの安定的な業務環境を確保するうえで、法定研修のあり方の議論は避けられません。厚労省は、研修の時間的・費用的負担の軽減に向け、オンラインによる全国統一的な教材作成などに乗り出しつつあります。現場が納得できる研修のしくみとなるでしょう…

国会の再稼働にようやくめどは立ったが… 気になる介護現場支援の規模とタイミング

与党・自由民主党の新総裁が誕生し、約2か月空白だった国会の再稼働にめどが立ってきました。本来であれば、一段と物価上昇や賃金格差が広がりがちな10月を前に、介護・医療への迅速かつ手厚い支援が必要でしたが、その分の巻き返しは可能でしょうか。 2026…

ケアマネジメントへの利用者負担導入。 利用者への影響予測で外せない視点とは?

介護保険部会で「給付と負担のあり方」が議論され、「ケアマネジメントへの利用者負担導入」も論点に。これまで見送られてきたテーマですが、次期改正でどうなるでしょうか。厚労省は「導入された場合の影響」の調査などを実施する予定ですが、多岐にわたる…

ケアプラン点検を通じた保険者との協働。 今問われているもの、これから問われるもの

厚労省より、2024(令和6)年度老健事業による「ケアプラン点検項目」等の更新についての通知が出されました。「ケアプラン点検」をめぐる研究事業については、2021年度から継続的に実施され、2022年度には「ケアプラン点検項目」等も策定されています。今…

介護従事者に「地域の保健室」を。 心理カウンセラーや弁護士の常駐も

介護従事者をめぐる勤務環境が、日増しに厳しくなっています。カスタマーハラスメントや事業所・施設内の人間関係の軋轢、人手不足によるストレス増加など、他業界に比べても状況の悪化は目立ちます。個々の法人によるサポートだけでは限界もある中、地域に…

有料ホーム等の「囲い込み」解決に向け、 ケアマネの社会的地位のさらなる保障を

住宅型有料老人ホーム等での「囲い込み」問題などにどう対処するか。あり方検討会が検討の方向性を示し、介護保険法や老人福祉法の大幅な改正も視野に入ってきました。ケアマネの独立性担保の議論も出ている中、具体的にどのような対策が想定されるでしょう…