保護責任者遺棄で理事長を書類送検【岐阜県】

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岐阜県笠松町の特別養護老人ホーム「銀の郷」で介護放棄があったとして、被害遺族が施設の運営法人の理事長を刑事告訴したことを受けて、岐阜県警は2021年9月9日、保護責任者遺棄の疑いで理事長を岐阜地方検察庁に書類送検した。

書類送検されたのは、笠松町の特別養護老人ホーム「銀の郷」を運営する社会福祉法人「徳雲会」の理事長で、当時施設の責任者でもあった60代の女性。告訴状よると、2020年5月、食事や入浴などの介助が必要な入居者4人に対して、食事を与えなかったり十分な介助を行わなかったりした介護放棄があったとしている。介護職員など27人のうち26人が、給料未払いなどを理由に一斉退職したためだという。

入居者の4人は2019年5月から7月にかけて相次いで死亡しており、遺族が2020年11月告訴状を提出。今回の書類送検に至った。