介護施設のクラスター、直近1週間で341件 前週から減少もなお高水準

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厚生労働省は16日、全国の高齢者施設でこれまでに発生した新型コロナウイルスのクラスターが4964件にのぼったと発表した。【北村俊輔】

14日0時までの直近1週間では341件。過去最多を更新した前週から168件少ないが、引き続き高水準が続いている。

全国の新規感染者数がピーク時の半数程度になり、感染拡大は落ち着きつつあると指摘する声が増えた。一方で、重症化リスクの高い高齢者らが生活する介護現場が置かれた状況は、依然として非常に厳しいままだ。

【高齢者施設】直近の週毎クラスター発生件数

厚労省の専門家組織は15日に公表した現状分析の中で、「今後、BA.2系統に置き換わることで再び増加に転じる可能性や、普段会わない人との接触が増える春休み、年度替わりの影響などに注意が必要」と呼びかけた。そのうえで高齢者施設については、国や自治体に対策の徹底を引き続きサポートするよう指示。クラスター発生時に医療機関が早期に介入すること、職員が積極的に検査を受けることなどを後押しするよう要請した