外国人介護人材の訪問系サービス従事を焦点に議論 厚労省

外国人介護人材の業務の在り方に関する検討会(第6回 3/22)《厚生労働省》

厚生労働省は22日、外国人介護人材の業務の在り方に関する検討会を開催し、訪問系サービスへの従事に焦点を当てた議論を行った。厚労省は、介護職員初任者研修の修了を外国人介護人材が訪問系サービスに従事するための前提条件としたうえで、外国人材を受け入れる事業者への巡回訪問の実施や、母国語の相談窓口設置などの支援案を示した。

構成員からは、外国人材の受け入れやキャリアアップの促進に賛成したうえで、日本語のコミュニケーション能力を従事の要件に加える意見が複数寄せられた。受け入れ事業者をはじめ介護現場の負担増を懸念する声も上がった。

また、現在は訪問系サービスへの従事が認められていない技能実習生や特定技能実習生の規制緩和の是非についても意見が交わされた。積極的に受け入れを要望する構成員がいた一方、技能実習制度の目的は人材確保ではなく国際貢献であることから、介護現場や外国人材に誤解を与えないよう慎重に判断すべきだとする指摘もあった。

厚労省は今回の意見を踏まえ、再度検討を行う。次回の検討会では、取りまとめの作成に向けた議論に入る予定。

関連資料

参考資料4 訪問系サービスなどへの従事について(第4回検討会資料1)

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[介護] 外国人介護人材「訪問介護」への緩和検討 厚労省