長野県長野市は2022年3月1日、市内にある特別養護老人ホーム「ケアホームよしだ」の入所者が2021年10月に行われた衆議院選挙で期日前投票をする際、当時の理事長らが投票に干渉したとして公職選挙法違反の罪で刑が確定したことを受けて、この事業所での入所者の新規受け入れを3カ月間停止する行政処分を行なったと発表した。
行政処分を受けたのは、長野市の社会福祉法人「さかえ」が運営する特別養護老人ホーム「ケアホームよしだ」。当時の法人理事長と理事は2021年10月、衆議院選挙の期日前投票所で、入所者に対し理事長の知人である立候補者に投票するよう依頼したとして、公職選挙法違反の投票干渉の罪で罰金刑が確定した。
これを受けて、市は、入所者の自由な意思決定を妨げ、入所者の立場に立ったサービスを怠ったとして、この事業所に対し、2022年4月1日から3カ月間新規入所者の受け入れを停止する行政処分を行なったと発表した。
市によると、施設利用者についてはサービスが継続されるため、影響はないという。