高額介護サービス費の算定ミス 29人に支給不足【三重県】

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三重県津市で、介護保険の高額介護サービス費の算定に誤りがあり、29人に対する計約45万円の支給不足が明らかになった。同様の算定ミスは全国で相次いでいて、市では来月中旬をめどに不足分を支給するとしている。

高額介護サービス費は、介護保険の加入者が介護サービスを利用した際、自己負担額が一定額を超えた場合にその超過分を自治体が支給するもので、算定には公費負担医療の対象となるサービスも含めなければならない。

しかし、津市では公費負担医療の対象となる難病指定の人が訪問看護を利用した場合などの自己負担分を含めずに支給額を算定していた。

支給不足となったのは、2021年12月までの2年間にサービスを利用した29人分、計44万9千円あまりで、該当者に対し今月中にお詫びと経緯を記した文書を送るとともに、来月中旬をめどに不足分を追加で支給するとしている。

また、正しい算定方法へのシステム改修が終わっておらず、2022年1月以降の支給も不足する可能性があるため、これについても追加支給を行う方針。

同様の算定ミスは他の自治体でも相次いでおり、厚生労働省によると、2022年1月の時点で全国の自治体の約3分の2で確認されている。