後期高齢者医療広域連合、20年度は8,200億円超の黒字 厚労省公表

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令和2年度後期高齢者医療制度(後期高齢者医療広域連合)の財政状況について(6/23)《厚生労働省》

厚生労働省は、都道府県後期高齢者医療広域連合の2020年度の収支差額が8,200億円超の黒字だったことを公表した。前年度よりも4,600億円余り増加(参照)。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う受診控えにより、保険給付費が約4,200億円減ったことが大きく影響した。

20年度の収支状況は、収入が16兆5,609億円でほぼ前年度並みだった一方、支出は15兆7,390億円(前年度比2.8%減)。差し引き8,219億円の黒字となった。

全国平均の保険料収納率は、前年度と比べ0.13ポイント上昇の99.53%。また、21年5月末の被保険者数は1,803万7,574人で、前年同期よりも1万3,476人減った。

収支差額が19年度の2倍超に増えている理由について、厚労省は「新型コロナの影響による受診控えで1人当たりの保険給付費が大幅に減り、結果的に給付費全体を押し下げたため」と説明している。

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