新型コロナウイルス感染症における中和抗体薬の医療機関への配分について(別紙及び疑義応答集の修正)、新型コロナウイルス感染症における経口抗ウイルス薬(ラゲブリオカプセル)の医療機関及び薬局への配分について(別紙及び質疑応答集の修正)、新型コロナウイルス感染症における経口抗ウイルス薬(パキロビッドパック)の医療機関及び薬局への配分について(別紙及び質疑応答集の修正)(7/1付 事務連絡)《厚生労働省》
厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の重症化リスク因子に、「心血管疾患」と「脳血管疾患」を追加したことを明らかにした。また、これらの疾病を有する患者は中和抗体薬「カシリビマブ及びイムデビマブ」(販売名:ロナプリーブ)などの投与対象となり得るとしている。
新型コロナの重症化リスク因子については、現在の「診療の手引き」(第7.2版)で、65歳以上の高齢者や肥満(BMIが30以上)、喫煙、妊娠後半期のほか、悪性腫瘍や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、脂質異常症などを挙げている。
厚労省は1日に出した事務連絡で、重症化リスク因子に心血管疾患と脳血管疾患を追加したことを説明。その上で、医師が必要と判断すれば、これらの疾病を有する患者はロナプリーブや経口抗ウイルス薬の「モルヌピラビル」(ラゲブリオ)、「ニルマトレルビル/リトナビル」(パキロビッド)の投与対象になり得るとし、参考にするよう呼び掛けている。
事務連絡ではまた、重症化リスク因子とされていた慢性閉塞性肺疾患(COPD)について、「慢性呼吸器疾患(COPD等)」に変更されたことも明らかにした。