コロナ類型の見直し、感染の状況から時期を判断 加藤厚労相

イメージ画像

加藤大臣会見概要(1/17)《厚生労働省》

加藤勝信厚生労働相は17日の閣議後の記者会見で、新型コロナウイルス感染症の法的な位置付けの見直しについて問われ「準備が一つひとつできている」と述べた。病原性や感染性、変異の可能性などの要素を踏まえた有識者の議論が進んでいるためで、感染の状況を見守りながら見直しのタイミングを判断するという。

新型コロナの感染症法上の分類を巡っては、厚生科学審議会(厚労相の諮問機関)の感染症部会が2022年末に見直しの議論を始めた。

一方、専門家による厚労省のアドバイザリーボードでは、現在の「2類相当」から季節性インフルエンザなどと同じ5類への移行を医療費の公費負担などを当面続けながら段階的に進めるべきだという意見がある。

加藤厚労相は会見で、それらを踏まえ「準備が一つひとつできているし、こうした議論をすることによって、国民の皆さんとの共通の基盤を作りたい」などと述べ、足元の感染の状況を見守りながら見直しのタイミングを判断する方針を説明した。

また、感染症法上の分類の見直しに伴う医療提供体制の整備などに「一定の準備期間」が必要だとの認識も示した。