令和6年度予算概算要求の概要(8/25)《厚生労働省》
厚生労働省は25日、2024年度予算の概算要求を公表した。一般会計の要求額は33兆7,275億円で、他省庁への移管分を除いた23年度当初予算よりも5,866億円増加。このうち、医療や介護など社会保障費に31兆8,653億円を計上した。
高齢化などに伴う社会保障費の自然増は、厚労省分が4,800億円で、政府全体では5,200億円までに抑える。
重点的な要求事項の1つが、今後の人口動態・経済社会の変化を見据えた保健・医療・介護の構築。それに向けて厚労省は、▽地域医療構想などの推進に922億円▽地域包括ケアシステムの構築に569億円▽医療・介護のイノベーションに向けたDXの推進に166億円▽次の感染症に備えた体制の強化に139億円-などを要求する。
また、診療報酬・介護報酬・障害福祉サービス等報酬の同時改定への対応は金額を示さない「事項要求」とする。
24年度予算を巡って、各省庁は31日までにその概算要求を財務省へ提出することになっている。これを踏まえ、政府内での予算案の編成作業が年末にかけて本格化する。