茨城県警は2021年12月8日、古河市仁連の介護老人保健施設「けやきの舎」で、入所者の男性の体内に空気を注入し死亡させたとして、この施設の元職員、赤間恵美容疑者(35)を殺人の容疑で逮捕した。
逮捕されたのは、古河市大和田の無職、赤間恵美容疑者。赤間容疑者は2020年7月6日、勤務していた施設の入所者、吉田節次さん(76)の足の血管に付けた点滴用チューブからシリンジと呼ばれる器具を使って空気を注入し、空気塞栓症を発症させ急性循環器不全で死亡させた殺人の疑いが持たれている。
警察によると、吉田さんは寝たきりではなく、司法解剖の結果不審な点が多かったことから関係者から話を聞くなど捜査を進め、赤間容疑者の逮捕に至った。
赤間容疑者はこの施設で2020年4月から勤務していたが、吉田さんが死亡した日に自主退職していたという。警察はさらに捜査を進めるとともに、事件の全容解明に努めるとしている。赤間容疑者の認否は明らかにしていない。