薬局薬剤師の業務見直しへ2月にWGを開催 厚労省・検討会

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薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会(第11回 1/20)《厚生労働省》

厚生労働省はこのほど、薬局薬剤師の業務見直しに関するワーキンググループ(WG)を設置することを有識者検討会に提案し了承された(参照)。2月に初会合を開き、対人業務の充実や薬局の機能強化などに向けた具体策の議論に着手。8月ごろのとりまとめを目指す。

WGでは、▽対人業務の充実▽医療安全の確保を前提とした対物業務の効率化・高度化▽地域における薬剤師の活用、薬局機能強化-を検討内容に挙げた。具体的には、服薬フォローアップの強化や薬剤師がオンライン服薬指導を実施する上での留意点、地域医療の担い手としての薬剤師の業務、多職種との連携や他職種との協働の方法などを検討する。

また、地域包括ケアシステムにおける薬局の在り方とその適切な配置、2021年8月に制度が始まった認定薬局の役割の明確化と地域でのその活用方法、薬局業務の多様化や高度化への対応もテーマとなる。

構成メンバーは、日本医師会や日本薬剤師会などの関連団体や民間企業の関係者、学識者など計10人程度(参照)。とりまとめた議論の内容を上部組織の「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」へ報告する。

WGは、21年6月の同検討会のとりまとめを踏まえて設置される。その中では、薬剤師が地域包括ケアの中で業務や意義を関係者に伝えることや、調剤とそれ以外の業務、ICTへの対応を検討する必要があるなどと提言している。

また、政府が同6月18日に閣議決定した規制改革実施計画では、調剤技術の進歩や医薬品の多様化といった変化を踏まえ、医療安全を確保しながら調剤業務の効率化を進める方策の検討を21年度に開始し、早期に結論を出す方針を掲げた。