介護施設のクラスター、3週連続で増加 専門家組織「高齢者の感染状況の注視を」

《 専門家組織で挨拶する後藤厚労相:20日 》

新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織(アドバイザリーボード)は20日、直近の感染状況の分析を新たに公表した。【北村俊輔】

全国の新規感染者数は直近1週間で10万人あたり約249人。前週比が0.91と足元で減少傾向がみられるとした。一方、沖縄県など増加傾向が続いている地域もあり、都道府県ごとの感染状況に差があると評価。特に高齢者については、引き続き感染状況を注視していく必要があると呼びかけた。

減少傾向の要因について専門家組織は、「ワクチン接種による免疫の獲得状況、感染リスクの高い場面を避けようとする市民の努力などが影響している」と説明。増加傾向の要因としては、「BA.2系統への置き換わりなどが強く影響していると考えられる」と結論付けた。

厚労省の最新の報告によると、全国の高齢者施設でこれまでに発生した新型コロナウイルスのクラスターは5583件。18日0時までの直近1週間では154件で、前週より35件多かった。増加はこれで3週連続となる。

【高齢者施設】直近の週毎クラスター発生件数

後藤茂之厚労相は専門家組織の会合で、「ゴールデンウィークが近づく中で、人流や都道府県を超える移動が増えることも予想される。国民の皆様には感染リスクの高い行動を控えて頂き、改めてマスクの着用、手洗い、3密の回避、換気など基本的な対策の徹底を心がけて欲しい」と重ねて呼びかけた。