訪問介護サービスでのLIFE項目など研究 24年度厚労科研で

「令和6年度厚生労働科学研究」に対する御意見募集について(8/4)《厚生労働省》

厚生労働省が公表した2024年度の厚生労働科学研究の概要では、訪問系介護サービスにおける科学的介護情報システム(LIFE)の活用に関する研究をはじめ、介護予防や、在宅医療・介護の連携に関する内容が盛り込まれた。

24年度に予定されている介護保険法改正と介護報酬改定に向けた政策の推進に当たり、研究の結果を検討資料として活用することが目的。

新規の研究課題として盛り込まれたのは、▽訪問系サービスにおけるLIFEの活用に関する研究▽介護事業所での情報の安全管理措置の確立に向けた研究▽介護予防の取り組みを推進するための「通いの場」などの中長期的な効果検証のための研究-など。

このうち、LIFEの活用に関する研究では、21年度介護報酬改定では主に「施設系サービス」を対象にLIFEを利用することでPDCAサイクルを促進する加算が創設されたが、「訪問系サービス」に適した指標や様式はまだ十分に検討されていないことから、訪問系と施設系の利用者の違いを調べてサービス種別や職種別に評価できる項目や指標の検討を行い、訪問系サービスへのLIFEの加算創設の検討材料にする。指標にできると考えられる場合には、マニュアル作成などにも研究成果を活用する。

また、介護事業所の情報の安全管理に関する研究では、個人情報漏洩を防ぐため、国内外の介護情報の安全管理のガイドラインや個人情報保護法を参照しながら事例を分析し、マニュアルを作成する。