ケアマネジャーのためのバイステック7原則 ミニテスト

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「こんな時どうする?」具体的な場面で援助の「指針」を振り返ろう

ケアマネジャーの現場で「思い出してもらいたい」バイステックの7原則※をクイズにしてみました。日頃のご自身の対人援助を振り返るきっかけとして、ぜひチャレンジしてみてください。実際の支援の”良し悪し”を評価するものではありません。理解度チェックとして気軽にご活用ください。

1. 利用者が「私なんて、もう誰の役にも立たないのよ」と否定的な感情を話した際、その言葉を遮るように「そんなことないですよ、前向きに考えてみましょう」と励ました。この対応は何の原則に反するでしょうか?

2. 利用者が「本当はダメだと分かっていたけど、昨日こっそりお酒を飲んでしまったんだよ」と告白した。それに対し「せっかく禁酒続けてきたのに…お医者さんとも約束したじゃないですか!」と強く非難したのは何の原則に反するでしょうか?

3. 複数の選択肢を示さず、特定の事業所のサービス利用を強く勧め「ご家族のためにも、これしかないですよ」と言ったのは何の原則に反するでしょうか?

4. 介護に疲れた家族が「もういや!限界です」と泣きながら感情を吐き出した。援助者が「まぁまぁ、そう言わずに。まずは具体的な対策を考えましょう」と話題を変えたのは、何の原則に反するでしょうか?

5. 利用者本人から「これは誰にも言わないでほしい」と打ち明けられた経済的な悩みを、本人の同意を得ずに、良かれと思って別の家族に伝えてしまった。これは何の原則に反するでしょうか?

6. 利用者が過去の非常に辛い体験を涙ながらに語った。援助者も深く共感し、利用者と一緒になって感情的に泣き崩れてしまい、必要な説明ができなかった。これは何の原則に反するでしょうか?

7. 新しい利用者の状況を聞き、「あ、それは以前担当したAさんと全く同じケースだな」と安易に判断し、Aさんと同じ目標で支援計画を作成、そのまま提案したのは何の原則に反するでしょうか?

※このクイズは、以下の著書を参考にケアマネドットコムが作成したものです。
Biestek, F. P. (1957) The Casework Relationship. Loyola University Press. (F.P.バイステック 尾崎新・福田垂穂 訳 (1974) 『ケースワークの原則 援助関係を築くために』 誠信書房)