ケアプラン事例集:【居宅】日中独居となる認知症の方の支援 -認知症、家族介護-

アセスメント概要

 

事例タイトル 【居宅】日中独居となる認知症の方の支援 -認知症、家族介護-
事例提供理由
(検討したい内容等)
介護者の疲労が蓄積し、本人に悪影響となっていながらも、金銭面からサービス利用が限られている中で、本人が少しでも落ち着いた生活を送れるようにするには、どう支援していけば良いか検討したい
標準項目名
  1. 初回受付:○ヶ月前 氏名:A様 ○○歳  男性
  2. 4人兄弟の末っ子として生まれる。
  3. 工場を経営しており裕福であったが、借金が重なり倒産となり、持ち家も会社も失い借家住まいとなる。
    借金の返済が終わり、子供達が世帯を持つとほぼ同時に認知症出現。
    妻と2人暮らし、年金が小額であり、妻は就労している。
  4. 国民健康保険  老齢年金  サービス利用料助成制度
  5. 通所介護 2回/週
1.利用者の基本情報
2.生活状況、生活歴
3.被保険者情報
4.現在のサービス
(およびケアの状況)
5.高齢障害者の日常生活自立度 A1 6.認知症高齢者の
日常生活自立度
IIIa
7.主訴
本人:
妻に色々と言われるが、そんなに迷惑はかけていないと思います。
家族:
お金がないので生活のために働かざるを得ません。
毎日、何をしているか判らない状態で、仕事が終わると飛んで帰ってきます。
サービスを利用するにも、お金が足りません。
8.認定情報 要介護4
9.アセスメントの理由 徘徊をし、自宅内の物を壊す、物干し竿などを道路に出す、などが重なり見守り等が必要な状態ながらも、妻のパート勤務で生活をやっと支えている状態であり、妻が仕事を辞める事も、サービスを追加する事も出来ない状態である。
妻の疲弊が溜まってきており、サービス見直しのために実施する。
10.健康状態 認知症があり通院している。
悪性リンパ腫と胆石があるが、現在経過観察中で積極的な治療は行っていない。
目の見えない素振りがあり受診を薦めているが、受診はしていない。
11~23項目より
特記すべき項目
移動:歩行に関しては自立だが、靴を履こうとしても靴の場所に足を降ろせないなど視力低下の可能性がある。(受診に至らず、未確認)
着衣や洗身等は声かけや準備が必要であるが、あまり声をかけると興奮する。
食事:箸の使い方がわからずに、手づかみで食べる。
排泄:夜間、床に放尿が多くビニールを敷き詰めている。
妻が様子を見て誘導するが、妻も仕事の疲れから気付かないことがあり、尿の始末が重荷になっている。
徘徊他:以前、住んでいた場所に行って戻れなくなることもあるが、近所の人が家まで連れてきてくれる。
妻の介護(言葉)に対して興奮し、手を振り上げることがある。
家の中の戸棚を全部開けて、中身を引っ掻き回してしまう。
まとめとプランまでのケアマネの動き 夫婦2人の年金と妻のパート代合わせて、家賃や光熱費・食費を差し引くと、サービスに利用できる金額が6000円/月ほどである。
保険者によるサービス利用料の助成制度を利用して、週に2回の通所介護の利用が限界の状態。
デイサービス利用日以外は、自宅で1人で過ごす。
家中の家電を壊してしまうため、ボタン等を全てガムテープで塞いでいる。
アパートの庭の花に水をあげることが自分の仕事だと認識しているが、庭のものなどを道路に放置してしまうことがあるなど、目が離せない状態。
妻は、7時過ぎに家を出て夕方5時半過ぎに帰宅するが、自宅の様子も気になり、いつも慌てて帰宅している。
妻の疲労が蓄積し、本人に対し強めに注意してしまうために、本人も興奮し妻に手を上げることがある。
子供達の協力を得ることが難しく、金銭面も困窮していることから、特別養護老人ホーム入所について、本人の入所後に妻の生活保護の申請が可能であることを説明し、先ずは入所申請を薦めるが、子供達から反対されて申請にいたっていない。
再度、妻から子供達に協力を仰ぐが、「父の状態はそれほどひどくない」と言われ今のペースで生活するしかないと、妻は再認識している。
金銭面から、サービスの追加は不可能であり、妻の負担感は大きい。
現在のサービスのみで、本人の認知症の悪化を防ぐための方法を模索しながらプランを立案した。

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