アセスメント概要
事例タイトル | 【居宅】自己主張が強く、対応に苦慮する事例 -独居、困難- | |||
事例提供理由 (検討したい内容等) |
80代前半、牧師を行っていた独居の女性である。 以前、ヘルパーによる掃除をお願いしていたが、利用者とヘルパーとの思いに食い違いがあり、現在、ヘルパーは利用していない。 その為に家の中は乱雑であり、悪臭もある。 今後、ヘルパーの支援も必要と思われるがかかわり方について相談したい。 |
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標準項目名 |
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1.利用者の基本情報 2.生活状況、生活歴 3.被保険者情報 4.現在のサービス (およびケアの状況) |
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5.高齢障害者の日常生活自立度 | J1ランク | 6.認知症高齢者の 日常生活自立度 |
I | |
7.主訴 |
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8.認定情報 | 要介護1 | |
9.アセスメントの理由 | 家の中は悪臭がひどく、乱雑である。 以前、ヘルパーを導入し掃除を行ってもらっていたが、「プライベートルームなので入らないで欲しい」「大切な書類があるので、人に手伝ってもらうと書類がわからなくなってしまう」などと掃除をさせてもらえず、現在、ヘルパーを中止している。 |
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10.健康状態 | 1994年に帯状疱疹で入院中に、ベットより転落し右肩を骨折。 現在も上肢のROM制限があるため、上着の着脱に介助が必要。 2005年には、腰椎を圧迫骨折し、同年暮れには交通事故による胸部打撲で6週間程入院した。 障害者手帳1種3級を受給。 糖尿病により、薬を内服している。 |
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11~23項目より 特記すべき項目 |
両下肢筋力低下のため、つかまり歩行をしているが、長距離は車椅子で移動している。 台所やベッド周辺等のほか、家の周辺にもゴミが散乱した状況となっており、悪臭がある。 ベッド周辺は足の踏み場もない状況で、空き箱や空き袋等のゴミのほか、衣類や書籍などを積み上げたり、食べかすなども散乱している。 食事は、スーパーの試食で済ませたり、出来合のものを買って食べてる。 排泄は自立している。 入浴は一部介助が必要。 入浴、リハビリを希望され、通所系のサービスを利用しているが、東京に行く時は無断でディサービスを休むことが多い。 認知症も軽度あるのか、自分の言ったことを忘れてしまう。 また、自己中心的なところが多いため、トラブルが多い。 |
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まとめとプランまでのケアマネの動き | 2000年頃、ヘルパーによる掃除の援助を行ってもらっていた。 その時も、居室外の物置の片付け、ダンボールの移動、布団の移動などで、当時から居室は掃除をさせてもらえない状況であった。 ヘルパーが掃除を手伝っても、次の派遣日には、元の散乱した状態に戻っている。 プライドの高い方なので、部屋の状況を見られたり、あれこれ人に言われることを非常に嫌がるため、ケアマネジャーの声かけにも必ず返事は「毎日片付けているのよ。徹夜で頑張ってますよ。」の一点ばりであった。 その後、ヘルパー派遣は中止となる。 2006年に交通事故等で入院、退院後、入浴が困難となり、通所系のサービスの利用希望があり、市内の通所系のサービスをほとんど、利用するが、1回利用すると自分にはあわないと言って辞めてしまい、現在の2箇所のデイサービス、デイケアに落ち着く。 デイケアの利用を開始しても、無断で休んだりしてトラブルが多い。 先日は東京から帰ってきた時間が遅くなり、駅前の交番に「一人で帰れない。朝から何も食べていない。」と一方的に喋り、警察が困ってしまい地域包括支援センターに連絡が入り、ケマネジャーと相談し対応した。 本人の言い分は「緊急で短期入所を利用したい」とのこと。 現在は、本人希望のプランで落ち着いているが、今後、家の中のことが心配である。 先日は腹痛を訴え、自分で救急車を呼び市内のクリニックに運ばれ、幸い大したこともなく点滴のみで帰宅となった。 |
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