ケアプラン事例集:【居宅】自己主張が強く、対応に苦慮する事例 -独居、困難-

アセスメント概要

 

事例タイトル 【居宅】自己主張が強く、対応に苦慮する事例 -独居、困難-
事例提供理由
(検討したい内容等)
80代前半、牧師を行っていた独居の女性である。
以前、ヘルパーによる掃除をお願いしていたが、利用者とヘルパーとの思いに食い違いがあり、現在、ヘルパーは利用していない。
その為に家の中は乱雑であり、悪臭もある。
今後、ヘルパーの支援も必要と思われるがかかわり方について相談したい。
標準項目名
  1. 初回受付:○ヶ月前 氏名:A様 80代前半 女性
  2. 夫と2人暮らしであったが、夫は10年前に亡くなり、独居となる。
    身寄りは東京に姪がいるが、本人より死亡した時に連絡をして欲しいとのこと。
    死亡時期が近づいた時に東京の教会の牧師に連絡して欲しいと地域包括支援センターに伝えてある。
    キーパーソンはいない。
    幼稚園の先生を行っていた。
    牧師を行っていた夫と結婚し、アメリカで生活していたこともある。
  3. 国民年金、月2回程度、東京に牧師の仕事に行っている。
  4. 週2回 ○○通所リハビリ
    週1回 ○○通所介護
1.利用者の基本情報
2.生活状況、生活歴
3.被保険者情報
4.現在のサービス
(およびケアの状況)
5.高齢障害者の日常生活自立度 J1ランク 6.認知症高齢者の
日常生活自立度
I
7.主訴
本人:
ディに出て入浴がしたい。
リハビリができるところに行きたい。
家族:
 
8.認定情報 要介護1
9.アセスメントの理由 家の中は悪臭がひどく、乱雑である。
以前、ヘルパーを導入し掃除を行ってもらっていたが、「プライベートルームなので入らないで欲しい」「大切な書類があるので、人に手伝ってもらうと書類がわからなくなってしまう」などと掃除をさせてもらえず、現在、ヘルパーを中止している。
10.健康状態 1994年に帯状疱疹で入院中に、ベットより転落し右肩を骨折。
現在も上肢のROM制限があるため、上着の着脱に介助が必要。
2005年には、腰椎を圧迫骨折し、同年暮れには交通事故による胸部打撲で6週間程入院した。
障害者手帳1種3級を受給。
糖尿病により、薬を内服している。
11~23項目より
特記すべき項目
両下肢筋力低下のため、つかまり歩行をしているが、長距離は車椅子で移動している。
台所やベッド周辺等のほか、家の周辺にもゴミが散乱した状況となっており、悪臭がある。
ベッド周辺は足の踏み場もない状況で、空き箱や空き袋等のゴミのほか、衣類や書籍などを積み上げたり、食べかすなども散乱している。
食事は、スーパーの試食で済ませたり、出来合のものを買って食べてる。
排泄は自立している。
入浴は一部介助が必要。
入浴、リハビリを希望され、通所系のサービスを利用しているが、東京に行く時は無断でディサービスを休むことが多い。
認知症も軽度あるのか、自分の言ったことを忘れてしまう。
また、自己中心的なところが多いため、トラブルが多い。
まとめとプランまでのケアマネの動き 2000年頃、ヘルパーによる掃除の援助を行ってもらっていた。
その時も、居室外の物置の片付け、ダンボールの移動、布団の移動などで、当時から居室は掃除をさせてもらえない状況であった。
ヘルパーが掃除を手伝っても、次の派遣日には、元の散乱した状態に戻っている。
プライドの高い方なので、部屋の状況を見られたり、あれこれ人に言われることを非常に嫌がるため、ケアマネジャーの声かけにも必ず返事は「毎日片付けているのよ。徹夜で頑張ってますよ。」の一点ばりであった。
その後、ヘルパー派遣は中止となる。
2006年に交通事故等で入院、退院後、入浴が困難となり、通所系のサービスの利用希望があり、市内の通所系のサービスをほとんど、利用するが、1回利用すると自分にはあわないと言って辞めてしまい、現在の2箇所のデイサービス、デイケアに落ち着く。
デイケアの利用を開始しても、無断で休んだりしてトラブルが多い。
先日は東京から帰ってきた時間が遅くなり、駅前の交番に「一人で帰れない。朝から何も食べていない。」と一方的に喋り、警察が困ってしまい地域包括支援センターに連絡が入り、ケマネジャーと相談し対応した。
本人の言い分は「緊急で短期入所を利用したい」とのこと。
現在は、本人希望のプランで落ち着いているが、今後、家の中のことが心配である。
先日は腹痛を訴え、自分で救急車を呼び市内のクリニックに運ばれ、幸い大したこともなく点滴のみで帰宅となった。

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