アセスメント概要
事例タイトル | 【居宅】在宅介護、施設入所、本人・家族にとってどちらが幸せなのだろうか - 家族、本人 - | |||
事例提供理由 (検討したい内容等) |
主介護者である妻が癌の手術をし、在宅療養をする必要がでてきた。 今まで必死に介護してきた妻は、在宅介護の継続を希望しているが、意見の違う長女、次女の間で気持ちは日々揺れている。 施設と在宅、どちらがより良い選択なのだろうか。 |
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標準項目名 |
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1.利用者の基本情報 2.生活状況、生活歴 3.被保険者情報 4.現在のサービス (およびケアの状況) |
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5.高齢障害者の日常生活自立度 | C2ランク | 6.認知症高齢者の 日常生活自立度 |
II | |
7.主訴 |
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8.認定情報 | 要介護5 | |
9.アセスメントの理由 | 妻が入院中は老健に入所していたが、退院し在宅での療養の開始で、このまま入所を継続するか、サービスを利用して在宅介護にするか、家族の気持ちが対立している。 妻は在宅でも献身的に介護していたが、どうしてもベッド上の生活になってしまい、誤嚥性肺炎、尿路感染での入退院の繰り返しであった。 入所中、体調は安定し、ADLも向上してきている。 |
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10.健康状態 | 脳挫傷、高次脳機能障害による失語あり。 嚥下機能障害で、誤嚥性肺炎を繰り返している。 尿路感染による発熱も頻回だった。 血圧などは安定しており、他に内科疾患はない。 右麻痺の後遺症がある。 |
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11~23項目より 特記すべき項目 |
寝たきりの生活で、右上下肢に拘縮あり。 寝返りも全介助、車いす座位も右傾し保持が困難。 排泄はおむつ使用。便秘気味で週2回程度、排便コントロールしている。 妻が、潔癖症で、居室はいつも磨きこまれているが、排泄物に触れることができず、おむつ交換は、訪問介護時にしか行えていない。 (子育て時は使用人が多く、子供のおむつ交換もしてこなかった) 人の好き嫌いが激しく、ヘルパーに望むことも多いため、ヘルパーが定着しにくい。 住環境はすべてバリアフリー。 長女は遠方に住み、月1回程度の訪問しかできないが、入所に強い抵抗感を持っている。 次女は2階部分に住んでおり、今までも介護に協力していたが、幼児2人がいるため中心となって介護することは不可能。 本人、妻の兄弟姉妹も近くにはおらず、協力してもらうことはできない。 |
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まとめとプランまでのケアマネの動き | 妻の手術後の回復は順調だが、右手の動きに制限が出ている。 また、しばらくは抗がん治療が必要であり、今まで同様に介護することは不可能と思われる。 在宅では、離床する機会がほとんどなく、関節拘縮も進んでいたが、老健では、日中は車いす座位で過ごすことも多く、ADLは向上してきている。 在宅時も1日2回のヘルパーで排泄、整容、保清の介助を行っており、1日3回に増やし、訪問診療、訪問リハビリ、訪問入浴に短期入所を組み合わせれば、理屈上は何とか介護環境を整えることはできると思う。 妻は、夫が一緒に生活していた方が、精神的に安定すると思われる。 しかし、妻の性格を考えると、彼女が満足するようなヘルパーを1日3回確保することは、かなりの困難が予想される。 (これまでに、市内のほとんどの事業所を利用しており、トラブルになったことも多いという経緯があるため、サービスを断られることも考えられる) サービス調整が上手くいったとしても、妻と次女の負担が大きくなることが予想され、家族全員に満足していただくために、施設、在宅以外にも方法がないものだろうか、と悩んでいる。 また、施設での生活を見ていると、私が受託したときには「寝たきり」状態で、入院することも多く、「維持」を目標にしていたが、今までのケアプランが間違っていたのではないか、本当は、もっと「自立支援」に則したプランができたのではないか、と反省している。 |
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