アセスメント概要
事例タイトル | 【居宅】私はいつまでも友達とここで暮らしたい。-認知症、家族、連携- | |||
事例提供理由 (検討したい内容等) |
認知症が進みながらも子供たちの世話にはならず、友人との2人暮らしを希望し友人に負担を抱えさせてしまう… 遠方に暮らす家族との連携について考えたい。 |
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標準項目名 |
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1.利用者の基本情報 2.生活状況、生活歴 3.被保険者情報 4.現在のサービス (およびケアの状況) |
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5.高齢障害者の日常生活自立度 | J2 | 6.認知症高齢者の 日常生活自立度 |
IIb | |
7.主訴 |
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8.認定情報 | 要介護2 | |
9.アセスメントの理由 | 80代後半のご本人と、80代中間の友人、2人での共同生活が30年以上続いている。 友人は結婚しておらず、現在は甥が身元保証していおり胸部大動脈瘤を持っている。 治療を勧めているが、遠方に住む家族や、近隣協力者に相談している状況があるため、ご本人が認知症があるため1人にすることが出来ず、治療に踏み込めない部分もあるのが伺える。 |
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10.健康状態 | 内科的な疾患は、高血圧症、老人性認知症であり、特に制限はない。 気が向くと商店街まで歩き、買い物をする。 ほとんどが1日の流れが不規則で昼ごろまで寝ていたり、夜中に親類に電話をしたり、好きな時間に、食事を取ったりしていた。 |
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11~23項目より 特記すべき項目 |
1人で外出すると、帰る道がわからず、不安になる事が多い。 テレビなどの通信販売で気に入った物があると、すぐ電話をし依頼する。 届く頃には、誰が頼んだのかしらと知らないふりをする。 当然、振り込みもせずに督促が届くが、毎回「何かしら?」との反応をする。 金銭管理は友人に任せており、自分はカードの使い方も判らず、通帳を見て、理由のわからない引き落としがあると、警察に相談に出向いたり電話したりで、警察からケアマネに連絡が入ることもあった。 近所に親しくしてくれているご夫婦がおり、日常の手伝いをしてくれている。 娘が気にかけてくれているが、ご本人は「娘はうるさいからあまり来ないでほしい」との気持ちがある。 |
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まとめとプランまでのケアマネの動き | 長い間2人3脚で楽しく過ごしてきた生活が、ご本人に認知症が少しずつ忍び寄り、楽しいはずの生活に隙間ができてきた。 殆どの決め事の決定権は、ご本人にあり、反対する事でかなりの反発があるためで、大きな疾患を持っている友人には、負担が大きいと思われる。 2人とも物忘れが多くなることで、生活自体に困難な部分が多く見られるようになり、それぞれのご家族に連絡し、意見をもらったり会議を開いたりし、今後の方向性をつけた。 特に、ご本人に対しては、子供さんたちが今後どのような形を考えているのか細かく訊ね、関西の方に帰る方向なのか、友人と近いこの場所で考えるのか、まとめて欲しいとお願いした。 ただ、出来る限りヘルパーや近隣協力者等の力を借りつつ、在宅生活が少しでも長くいとなめるよう、常に情報はそれぞれの方々へ発信し、不安や危険のないよう工夫した。 |
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