ケアプラン事例集:【居宅】アルツハイマー型認知症だとわかっていても、大声で文句を言っては怒らせる妻 -認知症-

アセスメント概要

 

事例タイトル 【居宅】アルツハイマー型認知症だとわかっていても、大声で文句を言っては怒らせる妻 -認知症-
事例提供理由
(検討したい内容等)
何かあるたびに妻が入院させると騒ぎ出してしまう。
家では、ある程度自分の好きなように過ごしているが、毎日のように喧嘩している状態。
デイサービスには週2回行っているが、ご本人・妻とも増やすつもりはない。
最近、電車で東京に行ってしまい2度保護されている。
「私を困らせようと、わざとやっている」と妻は何かあるたびに思ってしまう。
利用者との関係が悪いため、妻がアドバイスを聞けない心境にあり、このままで良いのか考えてしまう。
標準項目名
  1. 初回受付:6ヶ月前 氏名:E様 60代後半 男性
  2. 妻との2人暮し、青森生まれ
    中学卒業後、A市で保安要員として働く。
    函館で知り合った妻と結婚し、1男1女をもうける。
    23歳でA会社に就職し、60歳で定年退職後、65歳までアルバイトをしていた。
    2人とも、身寄りは北海道にいる。
  3. 国民健康保険
  4. デイサービス週 2回(水、金)
1.利用者の基本情報
2.生活状況、生活歴
3.被保険者情報
4.現在のサービス
(およびケアの状況)
5.高齢障害者の日常生活自立度 B2ランク 6.認知症高齢者の
日常生活自立度
IIb
7.主訴
本人:
このまま、いつもどおり家にいたい。
家族:
デイサービスのような所に行き、脳の働きを良くして欲しい。
話し相手を見つけて欲しい。
8.認定情報 要介護2
9.アセスメントの理由 夫の行動に苛々しているため血圧が上がってしまい、妻が疲れている。
先日は、「夫を迎えに来て欲しい」と警察にいわれたが、調子が悪くて行けなかった。
何かあるたびに「入院させたい」と言い、主治医に相談するも「まだ早い」と言われている。
妻の性格がきついため、お互いに精神的な安定が保てない状態になっている。
10.健康状態 高血圧があり 毎日血圧を測っている。
11~23項目より
特記すべき項目
歩行にふらつきがあり、左に寄ってしまう。
何度か自転車で転んだため、今は乗っていない。
車で出掛けようとして、近所でぶつけたのかすぐに戻ってきてしまい、それ以来、車の運転もしなくなりほっとしている。
「家で固いものなどをテーブルの上に出したり、噴き出しだりして汚い」との妻の話しだが、デイサービスではそのような行為は見られない。
排泄は自立だが、便器の周りを汚すため、その都度妻が掃除をしている。
食事にこだわりがあり、毎日4食(朝6時半、昼11時、夕17時に軽く、夜20時)とっているが、デイサービス利用日は、14時にラーメン等の麺類を食し、夕方18時にまた食事をするという食生活を続けている。
自分が食べたくて買ってきたものは、遊びにきた孫にもあげず、ひたすら1人であるだけ食べてしまう。
お金や物に執着し、見当たらないと妻が隠したと思い喧嘩になってしまう。
リモコンなど反応するまでに時間のかかる機械類は待っていられず、TV・ビデオ・時計・血圧計などを何台も壊している。
まとめとプランまでのケアマネの動き 担当しているご利用者様から、隣家のE様の妻を紹介される。
ご利用様ごご本人は、朝近くの銭湯に行っていき、いつも13時頃帰ってくるが、何をしているのか確かめた事はないので、本当のことはわからないとの事。
「曜日、数字、お金の管理ができなくなったが、執着しているため、高額なお金を持ち歩いたり銀行でトラブルを起こすようになった」
「トイレの使い方がわからなくなり、周囲を汚している」
「着る物にも構わなくなり、何日でも同じ物を着るようになった」等、今までの経過や夫とのこれまでの生活の様子を話される。
認定を受けていないとの事で、申請の方法を説明し、手続きを行っていただく。
3週間後認定調査に立会い、5日後契約、アセスメントを施行する。
ご本人はサービスの利用を考えておらず、妻はデイサービスを希望される。
ご本人がその気になるまで待ち、それまでは妻がいろいろなデイサービスを見学したいとの事で、2.3施設を紹介する。
その後、妻が気に入ったデイサービスが見つかり、後日、ご本人と共に見学する。
ご本人も来てみたいと話され、週2回のデイサービスが開始となる。

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