ケアプラン事例集:【居宅】ガラス細工のような体を、福祉用具で支える支援

アセスメント概要

事例タイトル 【居宅】ガラス細工のような体を、福祉用具で支える支援
事例提供理由
(検討したい内容等)
骨折を繰り返すご利用者に対して、有効な支援の方法が見つからない。
何とか、今の辛い状態を緩和し、安寧に生活を続けてほしいと願い、何か他に方法がないかと事例提供を行った。
標準項目名
  1. 初回受付:3年前 氏名:S様 58歳 女性
  2. 母親の介護をしながら、4人の子供を1人で育てあげた。
    水商売など、いろいろな仕事を経験した。
  3. 単独生活保護
  4. レンタル:特殊寝台、車いす、リフト(電動昇降座椅子)、簡易手すり、除圧マット
    購入:ポータブルトイレ、シャワーチェア、浴槽台
    介護タクシー 通院時に利用
1.利用者の基本情報
2.生活状況、生活歴
3.被保険者情報
4.現在のサービス
(およびケアの状況)
5.高齢障害者の日常生活自立度 ランク B1 6.認知症高齢者の
日常生活自立度
自立
7.主訴
本人:
家族に迷惑をかけたくない。
こんな体では生きているのが嫌になる時がある。
家族:
大切な母親だから、できるだけのことはしていくつもり。
8.認定情報 要介護2
9.アセスメントの理由 骨折を繰り返し、痛みとの闘いの毎日を送っているSさんに、少しでも楽な姿勢で、日常生活を送ってほしいと思い、各種福祉用具の提案や、お試しを試みているが、何もしなくても、体をひねったり、くしゃみをしただけで骨折してしまう。
他に何か方法はないかと模索している。
10.健康状態 難病、ステロイド剤の副作用で、重度の骨粗鬆症になっている。
大腸炎、喘息、うつ傾向あり。
11~23項目より
特記すべき項目
起き上がり動作は、ベッドのギャッジ機能を利用しており、水平状態になってしまうと、寝返りができない。
立ち上がりは、ベッドの高さを調節し柵につかまりながら、何とか自立。
コルセットを装着し、立位、歩行はできるが、体幹をひねらないような注意が必要。
便秘ぎみであるが、トイレでいきむ動作をすると、腰椎圧迫骨折を起こしてしまう。
屋内は、掴まりながらゆっくりと移動しており、外出は車いすを利用している。
4人の子供は、同じ市内に居住しており、配偶者も含めて介護に協力的。
独居であるが、IADL部分は、子供達が訪問して行っている。
ポータブルトイレを利用すれば、排泄動作は自立。
入浴は、浴槽台、手すりを使用し、一部介助を受け、浴槽またぎ越しを行っているが、ほぼ全介助。
住環境は、民間アパートの1階、ほぼ段差はない。
まとめとプランまでのケアマネの動き 抑鬱的な状態の時は、辛い気持の傾聴に努め、楽に生活できるような福祉用具の情報を集めては、試してもらっている。
特に体に合った、楽な座位が保持できる車いすは、なかなか適当なものがなく、難病ではあるが、身体障害の認定がでないため、体に合わせて補そう具の交付対象にもならないため、苦労している。
現在は、3モーターの特殊寝台、寝返りができないため除圧マット、サイドレールと移動用バー、体に合った車いすで振動の少ないもの、床座の生活を好むため電動昇降座椅子、賃貸住宅で住宅改修ができないため必要箇所に簡易手すりのレンタルを利用している。
トイレは狭く、中で体を回転させる必要があるため、骨折の危険があり、ポータブルトイレを利用している。
難病は、服薬で症状は落ち着いているが、骨粗しょう症は進行しており、ほんの少しの刺激でも骨折してしまう。
整形外科の主治医は、ステロイドの服用を続ける以上は、骨折のリスクは仕方がない、という意見。

 

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