アセスメント概要
事例タイトル | 【居宅】妻のことはすべて自分が… ~介護を抱え込む夫の気持ちに添いながら~ | |||
事例提供理由 (検討したい内容等) |
レビー小体病の妻の介護を、1人で担おうとする夫だが、夫もリウマチで健康とはいえない状態。 このままでは、夫が先に倒れてしまうと懸念されるが、頑強に他者の介入を拒み、その理由を掴むことができない事例。 |
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標準項目名 |
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1.利用者の基本情報 2.生活状況、生活歴 3.被保険者情報 4.現在のサービス (およびケアの状況) |
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5.高齢障害者の日常生活自立度 | ランク A2 | 6.認知症高齢者の 日常生活自立度 |
IIIb | |
7.主訴 |
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8.認定情報 | 要介護3 | |
9.アセスメントの理由 | 夫はリウマチの悪化で、歩行時にかなり無理をしているように感じる。 妻は意欲低下と、昼夜逆転、幻視が多く、夜間に症状が増悪する。 夫は疲労しきっており、ケアマネには、弱音ともとれる発言をするが、それでも訪問介護の利用は拒んでおり、共倒れの危険を見ているしかない状態で、介入の方法が見つからない。 |
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10.健康状態 | びまん性レビー小体病。 歩行時、側方介助が必要。 |
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11~23項目より 特記すべき項目 |
寝返り・起き上がりはベッドの手すりを利用して自立できる。 屋内歩行時に、常時、側方からの介助が必要な状態。 排泄はトイレで行えるが、動作のほとんどに介助が必要。 入浴も洗体は全介助。 IADLはすべて夫が行っている。 食事は配膳してあれば、嚥下障害なく自分で摂取できる。 デイサービスの利用には、夫は積極的であったが、数回通所したのち、本人が嫌がり中止。 住環境は、デザイン性に富んだ設計であるが、2階に玄関、トイレ、リビングがあり、中2階に寝室1階に浴室、トイレ、予備室という構造で、階段は半螺旋状。 トイレ、浴室、階段、屋内の動線すべてに手すりを取り付け済み。 特殊寝台はレンタルを嫌い、自費購入。 長女は他県に住み、次女は車で1時間程度の所にいるが、障害児を抱えており日常的には訪問不可。 |
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まとめとプランまでのケアマネの動き | 夜間にせん妄、幻視が著しく、夫が充分に睡眠をとることができず、疲れきっている。 服薬の調整が微妙で、訪問診療を月2回と、薬剤師の訪問を受けている。 体調によって処方を変えていかないと、意識レベルや体の動きに支障が出てしまう。 体の動きを優先すると、幻視が増悪してしまい、精神症状を優先すると、体の動きが悪くなってしまう。 夫は、精神症状より体の動きを優先して欲しいという意向。 入浴介助などに訪問介護を勧めるが、「私がやりますから」と夫が拒否している。 夫も何度か動けなくなり、そのたびに「貴女(ケアマネ)の言う通りだ、私が動けなくなってしまった」というが、動けるようになると、すぐにヘルパー訪問を断ってしまう。 眠れない日が続くと、「何とかなりませんか」と連絡があり、精神科病棟に2週間程度の入院を依頼する状態。 しかし入院すると、妻のADLが低下することが多く、入所後短期間で退院させてしまう。 本人は、在宅では昼間は熟睡していることが多いが、夫がそばにいると穏やかな表情になる。 夜間騒ぐわけではないが、「お客様がきている」「誰かがベッドに入ってきた」など常時訴え、夫は眠ることができない状態になる。 妻を他者に委ねることができない夫に、どんな方法で支援していったらいいのか、このまま見ているしかないのか、悩んでいる。 |
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