ケアプラン事例集:【居宅介護支援】ひとりで暮らしていたら家中にゴミが溜まってしまった

事例概要

基本
情報
名前
Aさん
性別
年齢
70代前半  
要介護
要介護1
障害自立度
  A1
認知症自立度
Ⅱa
利用者
個人に
関する
情報
既往歴
健康
状態

アルツハイマー型認知症 70代前半 服薬治療中

高血圧症  60代後半 服薬治療中

前立腺肥大症 70代前半 服薬治療中

心身の
状況
認知症があるが日常的な意思疎通には支障がない。ADLは何とか自立しているものの、もともとやっていなかったこともあり掃除や洗濯は全くできない。前立腺肥大症による尿もれがあり、尿臭がある。近所の内科に通院し定期処方を受けているが、薬の飲み忘れがあり残薬が多く目立つ状態。時々訪問する長男がシャワー浴を手伝っているようだが、入浴回数は十分とは言えない状態。
社会
との
かか
わり
同居していた妻が60代で亡くなってからは、近所との付き合いもほとんどない。ほぼ毎日近所のコンビニに歩いて行ってお弁当やおまんじゅうを購入しており、食事はほとんどコンビニで賄われている。担当の民生委員が心配し月2回程度見守りを兼ねて訪問中。民生委員のことは信頼しており訪問を拒否することもない。
取り
巻く
環境
家族の
状況

同市に住んでいる長男が月に2~3回訪問し、導線を確保できる程度のゴミ整理、通院介助、シャワー浴介助を行っていた。長男の介助を拒むことはないとのこと。

住環境
集合住宅の1階に住んでいる。長男が時々掃除をしているが、家の中にはゴミが散乱しており異臭がする。長男が何度言ってもコンビニ弁当のごみを袋に入れることが出来ず、床に置きっぱなしにしてしまうとのことだった。
地域の
状況
昔からの住宅街。妻が生きている頃は近所付き合いもあったが、60代で妻が亡くなってからはどこにも顔を出さなくなってしまった。
その
他の
状況
妻が60代に亡くなり、一人暮らしを続けていた。近所付き合いはなく、家の中にこもりきりの状態だった。もともと掃除などが得意ではなかったが、70歳を過ぎたころからさらに掃除ができなくなり、ゴミが散乱するようになった。心配した民生委員が長男へ連絡し、かかりつけの内科に相談したところ認知症の診断が下りた。合わせて介護認定申請も勧められたため申請に至った。本人は現状に支援の必要性を感じておらず、介護という言葉に不信感を抱いているとのこと。

ご本人たちに話を聞きました

Aさんと長男にそれぞれお話を聞きました。

Aさん「ゴミなんかいつでも捨てられるし、息子とやるからいいよ。。。あんまり家の中に入ってきてほしくない。トイレが近いからちょっと困ってるけど、自分で買い物も行けるし何にも困ってない」

長男「父親は何でも母親にまかせっきりだったので、家のことは何も出来ないんです。最近は特にひどいなと思っていましたけど、認知症だったとは思わなかったので驚きました。他人に家の中を見られるのを嫌がっていたので、いつの間にかゴミが散乱してしまってどうしていいかわからなくなっていました。自分もいつもいつも来れるわけじゃないので父親の生活を手伝ってほしいです。ただ、父はわがままなのでみなさんに迷惑をかけないかな。。。」

上の事例について、ケアプラン案をダウンロード可能です!

※ダウンロードには、ケアマネドットコムのログインが必要です。

 

【ダウンロード資料内容】
①事例概要 ②計画書(1)③計画書(2)pdfファイル形式:PDF

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ケアプラン案2

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