アセスメント概要
事例タイトル | 【居宅】重い病態であっても、最後まで在宅で生活したいという利用者の望みを叶えたい - 医療 - | |||
事例提供理由 (検討したい内容等) |
前任のケアマネ次々に変わり、そのあとのケースを引き継いだのが4年前であった。 脱水、貧血、低栄養、重い心臓病(ニトロを1人5回飲んでいたこともあった)であったが、現在病状も落ち着き、一人暮らしを続けている。その当時を振り返る。 |
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標準項目名 |
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1.利用者の基本情報 2.生活状況、生活歴 3.被保険者情報 4.現在のサービス (およびケアの状況) |
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5.高齢障害者の日常生活自立度 | A2ランク | 6.認知症高齢者の 日常生活自立度 |
II a | |
7.主訴 |
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8.認定情報 | 引継時=
要支援2
申請をやり直した結果= 要介護2へ
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9.アセスメントの理由 | 引継ぎ時の情報を鵜呑みにせずに、先入観を持たずに情報を取り直す。 特に、医療情報が全くなかった為、主治医からの情報を聞きに行った。 |
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10.健康状態 | 当時は、外出もままならず、食事や水分もあまり取っていない状態であった。 ふらつき、めまいを起こし、時々ボーっとしていた。 主治医への確認の結果、狭心症、貧血、閉塞性動脈硬化症、変形性膝関節症、うつ病、低栄養、腰痛などの病名が明らかとなった。 |
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11~23項目より 特記すべき項目 |
両下肢の筋力低下により、ふらつきや転倒歴があった。 右目が見えないため、身体の右側を良くぶつけ、痣になっているが、感覚が鈍く本人には自覚がない。 日中は、ベッドからは起きてくるものの、リビングのソファーに横になったり、リクライニング椅子にてうとうとして過ごしている。通院以外の外出はなかった。 食事は、好きな物だけ食べている。 排泄は、自分で何とかトイレまで行っているが、汚れていても気が付かない。 前のケアマネ、区の職員が来ては、「デイサービスに行ったらどうか」と何度も聞かれ、押し付けがましく感じ、うんざりしている。 介護職員全員に対して、「信頼できる人がいない」という訴えがある。 |
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まとめとプランまでのケアマネの動き | 前任のケアマネとの信頼関係喪失により、サービスが3週間中断されたままであった。 行政の地域担当との相談・依頼により伺う。 殆ど食事・水分をとっていない状態であったので、至急に受診の予約を取り、食事については、ヘルパー、配食サービスにより食事量の確保に努めた。 また、本人と介護職員との信頼関係を取り戻す為に、しばらくは主治医への受診には同行した。 同時に、本人の目の前で、主治医と訪問看護の必要性についての話し合いを行った。 「デイサービスに行きたくない」という思いには、深く傷ついた理由があるため、このことは無理強いせずに、他の方法で外出の機会を話し合った。 食べ物、外出、訪問看護についても、今まで本人が「必要ない」と思っていたことも、主治医からの助言に従い、受け入れが出来きた。 本人の訴えを、真摯に受け止めていくことにより、病名、対応が明らかになっていき、それに付随して、ケアマネに対しても、少しずつ信頼関係を取り戻し、相談が出来るようになった。 ケアの体制が整っていくに従って、身体状況も落ち着き、やりたいことを積極的に行えるようになっていった。 同時に、本人の楽しみや生きがいについても注目していった。 「やっと生きる喜びが見出せた」という言葉も聞けるようになった。 |
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