ケアプラン事例集:【居宅】チューブを拒否、在宅で認知症の人の医療ケアに取り組む - 認知症

アセスメント概要

 

事例タイトル 【居宅】チューブを拒否、在宅で認知症の人の医療ケアに取り組む - 認知症 -
事例提供理由
(検討したい内容等)
軽度の認知症に加えて、尿の出にくい障害があり、医療面からのケアが必要だが、在宅でどのような対応が可能か検討したい。
標準項目名
  1. 初回受付:8ヶ月前
    氏名:F様 89歳 女性
  2. 5人兄妹の3番目。四国の出身で、もともと名士の家だったが戦後没落。
    20代で夫と死別し、上京後、自ら商売をして子どもを2人育てた。
    子どもの1人は事故で亡くなり、1人は結婚して関西在住。
  3. 国民健康保険
  4. 通所リハビリ 週4回
    訪問看護 週1回 ○○訪問看護ステーション
    訪問診療 隔週1回 ○○クリニック 医師
    福祉用具貸与 特殊寝台及び付属品
    配食サービス
1.利用者の基本情報
2.生活状況、生活歴
3.被保険者情報
4.現在のサービス
(およびケアの状況)
5.高齢障害者の日常生活自立度 B1ランク 6.認知症高齢者の
日常生活自立度
IIb
7.主訴
本人:
家で暮らし続けたい。
家族:
健康で暮らしてほしい。
母の望みを尊重したい。
8.認定情報 要介護3
9.アセスメントの理由 泌尿器科を受診し、導尿またはカテーテルの留置が必要と言われている。
独居で家族も遠方であり、本人は自分で排尿を管理できない。
10.健康状態 排尿障害、下肢にむくみ。3カ月前に発熱、尿路感染の疑い。
糖尿病。
11~23項目より
特記すべき項目
筋力の低下あり、歩行はふらつきあり。室内は伝い歩き。屋外は車イス利用。
食事は配食のほか、買物を近所の人に頼み、食材のある時は自分で作ることもある。
糖尿病は自覚しており、配食はカロリー制限食。最近は食欲がない。
尿は出にくく、トイレにずっといたり、1時間に4,5回、頻回に通うこともある。
便秘がちで、下剤を服用している。
デイには2年間通っており、友だちもいるので楽しみにしている。
子どもは遠距離で病気がちなため、介護は期待できない。年1回程来ることがある。
近所の知人が買物や身の回りの世話に週1回くらい顔を出している。
まとめとプランまでのケアマネの動き デイ利用時に、トイレに行く回数や時間が増えてきた。
もともと糖尿病と歩行の困難はあったが、独居でも大きな問題はなく過ごしていた。
近所付き合いで買物などは助けられている。
本人は、トイレに繰り返し行くことをあまり気にしていない。すぐに忘れている面もあり。
泌尿器科を受診し、服薬調整しつつ、訪看の導尿で量を把握し、経過をみていた。
1ヶ月間の訪問で、いつも膀胱に多量の尿がたまっていることが分かる。
自己導尿は難しいが、本人はカテーテルの利用を強く拒んでおり、対応に苦慮。
デイ利用時の導尿は、人員体制を理由に難しいと言われ、可能なデイは遠方のため、本人が変更を拒否する。
カンファレンスの結果、導尿に代わる方法を模索し、通所時に、時間をおいての誘導や、介助時に下腹部をさすったり、圧して刺激を与えるといった工夫を行い、さらに経過を見ながら、カテーテルの利用は中期的に検討していくことにする。
また、神経因性の病気、糖尿の合併も疑われるため、引き続きカロリーや血糖値の管理に努めるプランを検討した。

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