ケアマネジメントを行うにあたって「地域資源」の把握は欠かせないですよね。しかし地域資源を見つけるのはなかなか難しいもの。ケアマネさんが長年のネットワークを駆使して見つけた資源も、活用してもらうには知ってもらわなければ始まりません。
ケアマネドットコムでは「こんな地域資源をこのように活用しています!」という事例を募集中です。採用事例はケアマネドットコム社会資源紹介ページに掲載いたします。
※頂いた情報に何かしらの個人情報等が含まれる場合は、個人が特定されない形に修正し公開いたします。
このような情報を募集しています!
地域資源情報を、応募フォームの以下の項目にご記入ください。
- 地域資源を活用することになったきっかけ
- 地域資源利用時のご利用者、ご家族のニーズ
- それをどのような地域資源を活用することによって充足させたか、結び付けていく際の過程など
- 地域資源を活用してのご利用者、ご家族の変化
- 地域資源を活用するにあたり大変だったこと、注意点など
- 地域資源を活用してケアマネ自身が振り返って思うこと
「定期的な会議」でも地域資源の共有が推奨
特定事業所加算の要件である「定期的な(おおむね週1回以上)会議」の議題の要件に「地域における事業者や活用できる社会資源の状況」が定められていますが、「地域資源がなかなかないため共有できない」というケアマネさんの声が多く聞かれます。
地域性が強いものもあり、必ずしも応用できるものではないかもしれませんが、全国の似たような悩みを抱えるケアマネさん達ののヒントとなるような事例をぜひお寄せください。
採用された事例は、ケアマネドットコム 特定事業所加算応援サイトの「社会資源コーナー」に掲載し、全国のケアマネさんの事業所内会議などで広く活用していただく予定です。
社会資源とは?
社会資源とは、利用者のニーズを満たしたり、問題解決をするために活用される支援に活用できる「ヒト、モノ、財源、情報等」のことで、各種制度、サービス、人材、組織・団体、活動、情報、拠点、ネットワークなどが挙げられます。
社会資源の一例
- 介護保険の公的サービス
- 自治会や町内会
- 地域のボランティアサービスが行うサービス(外出支援・ゴミ出し等)
- 家族・友人・知人・同僚・地域の人などによる話し相手や見守り
- 民間業者によるサービス(食事宅配・訪問美容・外出支援サービス等)
- 地域の社会資源マップ
地域資源は多様性が求められる
ここでは特に地域資源である「インフォーマルサービス」について触れていきます。
高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには、介護保険制度に基づくサービスだけではなく、保険給付の対象とはならない多様なニーズに対応するインフォーマルサービスを組み合わせて利用していくことが必要です。
ご本人、ご家族にはいろいろな事情があり、その多様なニーズに対応するために、インフォーマルサービスは柔軟で多岐にわたることが求められます。また、住んでいる地域によって必要なサービスに特性があることも考えられます(寒い地方の雪かきサービスなど)。
ケアマネの大事な役割
運営基準においても、ケアプラン作成の際は、介護保険サービスだけでなくのインフォーマルサービスについても積極的に組み入れていくことが求められていますが、利用者にどのようなニーズがあるかをいち早く察知できるのではやはりケアマネジャーであり、役割として適切であると考えられます。
ニーズを見つけたら、ニーズを充足させる方法を提案していくことが必要です。「そのニーズにはどのような支援・サービスがあれば充足できるのか」について考え、適切に活用につなげるために、ケアマネジャーは様々な地域資源を把握することが大切です。さらに必要な場合はその地域資源を自ら開発していくことも求められます。
地域資源開発、どのように行われる?
「地域資源を開発する」と言っても、聞いただけではとても難しく、ハードルの高い課題のように感じられるのではないでしょうか?「実は埋もれている地域資源を掘り起こして活用できるようにつなげる」ことも開発の一環ですし、「地域の特性・力を見極めて一緒に必要取り組みを考えていく」いう作業が必要になることもあるでしょう。ケアマネジャー一人で考え込まず、地域包括支援センターや地域の事業所と連携したり、時には地域ケア会議などで広く地域の力を借りる提案をすることが必要になります。
簡単な過程ではないかもしれませんが、地域資源の開発は地域の力を強化できるきっかけでもあります。地域の力を強化していくことで「地域資源を作っていく住民自身も含め、みんなが住みやすい地域になるため」という共通理解を持つことが大切ではないでしょうか。
応募にあたっての注意事項
ご応募にあたりましては、以下の点をご確認ください。
- インターネットサイトや書籍等から事例をコピーして応募するのはおやめください。故意での複製等が判明した場合は、採用を取り消した上で今後の応募をお断りすることがございます。