ケアプラン事例集:【居宅】夫の入院を期に認知症発症し独居。サービス拒否あり導入に時間がかかった -認知症-

アセスメント概要

 

事例タイトル 【居宅】夫の入院を期に認知症発症し独居。サービス拒否あり導入に時間がかかった -認知症-
事例提供理由
(検討したい内容等)
ご本人の生活レベルから、本当にサービス利用が必要な時期なのかを悩んだ。
また、サービス開始までのかなりの期間(半年)を要した。
今後、サービス利用拒否(本当に必要なのかを含めて)ケースの対応方法は如何か。
標準項目名
  1. 初回受付:7ヶ月前 氏名:D様 70代後半 女性
  2. 東北生まれ。
    20歳頃首都圏へ出てきて、洋裁学校へ通い卒業後仕事をしていた。
    25歳頃結婚し、以降専業主婦。
    1人娘の独立後、夫と2人の生活となるが、平成20年11月に夫が倒れ長期入院にて独居となる。
  3. 後期高齢者医療/本人の年金はなく夫の年金のみ。
  4. 訪問介護:週1回 身体介護2
    娘の訪問:週1回(2泊程度)
1.利用者の基本情報
2.生活状況、生活歴
3.被保険者情報
4.現在のサービス
(およびケアの状況)
5.高齢障害者の日常生活自立度 A2ランク 6.認知症高齢者の
日常生活自立度
IIb
7.主訴
本人:
何でも1人でできます。
娘が居るんだから平気。
1人だと不安な時もある。
家族:
1人でできてないのに出来ると言うので困る。
私が常に対応できる訳じゃなく、安心できるので、介護保険のサービスを使ってほしい。
8.認定情報 要介護2
9.アセスメントの理由 介護者が他県ですぐに対応が出来ない。
娘だけの対応では限界がある。
認知症が進行し、1人での生活状態が把握できない。
本人が他人の介入を拒んでいる。
地域包括支援センターからの依頼。
10.健康状態 難聴以外は問題なし。
11~23項目より
特記すべき項目
ADLはほぼ自立し、実態は不明な部分もあるが、見守りや声かけ程度で良い。
着替えや整容が面倒なようで、寝巻きの上にカーディガンを羽織って過ごす事もある。
娘の訪問時に整容を促すが、1人で入浴を済ませていることがある。
食事は、娘が調理して置いていったり、惣菜を買って冷蔵庫へ入れておいたりしている。
自分では何でも出来ると言うが、困った事があると何度も娘へ電話をする。
来てほしいと訴え「熱ある」「立てなくなった」などと心配させるようなことをいう。
買物も自分で行っているというが、娘の確認する限りそのような事はない。
まとめとプランまでのケアマネの動き 地域包括支援センターから依頼。
依頼の3年ほど前から物忘れが目立ってきたが、夫が面倒を見ていたが、2008年11月に夫が脳内出血でなった。
入院しほぼ動けない状態と、本人は通院を拒否しているが、夫の見舞いに合わせて何とか受診し、前頭側頭型認知症と診断を受ける。
進行性で、このタイプは感情のコントロールが難しく入所が困難なため、自宅で見るより仕方ないと医師より言われている。
受診と同時に介護保険を申請。
いったん、娘宅へ引き取ったが帰宅願望強く、娘が行き来している。
認定調査にて地域包括支援センター介入の必要性を判断し面談。
娘は対応に苦慮し、サービス利用を希望しているが、本人が他人の訪問などの介入を拒んでいるため、サービスには繋がらないかもしれない…との前提で、依頼を受ける。
サービス導入以前に担当ケアマネとの信頼構築のため、月に1度以上の訪問を重ねる。
当初は「何で来るの」「呆けてないのに病気にするつもり?」などと受け入れていただけなかった。
サービスが発生しないため、地域包括支援センターへの返却も検討。
同じ頃、半年ほど経過し、娘不在時にも受け入れてくれるようになり、返却を本人とも相談。
同時にサービス利用を提案。
「娘にばかり頼れない」と週1回の訪問介護利用を決意され導入する。

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