サービス担当者会議文例 施設系サービス

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すぐに使える!ケアプラン文例集

施設系サービスに使えるサービス担当者会議録文例です。

会議録作成中の言い回しに迷ったときに「すぐに使える」会議録文例を対応別に集めました。コピーしてそのままお使いください。同じようなケースがあった際に「こんな書き方があるのか」と参考にしたり、複数の会議録を組み合わせて使うことも可能です。忙しい日々の業務の効率化にぜひお役立てください。

なお、こちらの文例集はあくまでご参考として提供するものであり、文例集のご利用に起因してなんらかの損害が生じた場合であっても、責任は負いかねますのでご了承ください。

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サービス担当者会議文例 施設系サービス

施設サービスで使える「担当者会議録文例」を集めました。入所時や認定更新や退院時の受け入れなど、幅広くご活用ください。

サービス担当者会議録ひな型

新規・認定更新時の担当者会議録文例

検討した項目
1、コミュニケーションについて
2、認知と行動について
3、健康状態について
4、ADLについて
5、参加と交流について
検討した内容
全てにおいて全介助を要す。意思疎通が難しく、説明に理解を得る事が難しい。介助時は工程の説明を行いながら、声掛けを行いながらゆっくりと介助を行っている。レク、各種行事にはスタッフが介入して手伝う事で参加出来ている。
結論
声無き声に耳を傾け、介助者は代弁者に努め、主の気持ちになって支援を行っていく。
安楽な姿勢保持に努め、疲れが観られる時は臥床の時間を設ける。
介入と声掛けの時間を設け、問いかけや話題を提供して主の表情の観察を行う。
残された課題(次回の開催時期)
主の意向と気持ちの受け取りは介助者の環境や性格等で左右される。情報共有にて統一した支援を行っていく。
検討した項目
①ADLの状態と日常の過ごし方
検討した内容
①日常の移動は車いすを使用し、居室とリビングの自席やトイレなどでも、自走ができている。居室の場所が分からなくなるので、壁に名前を書いて居室の位置が分かるように環境整備を行なっている。リビングにいても、寝たくなれば自分で居室に向かわれベッドで休む。車いすとベッドの移乗動作も、見守りと手を添える程度の軽介助で行なうことができている。以前は車いすのブレーキに、扱いやすいように塩ビパイプやラップの芯をつけていたが、今は外している。 食事は、粥、ソフト食で提供、自己摂取も可能。義歯は、下の歯を紛失しているので上のみ使用、紛失したことがあるので夜間は預かっている。口腔ケアも自分でできるので、食後は義歯を自分で外して洗うこともできる。 日中はトイレで、夜間はPトイレを使用している。コールを理解して、コールで呼ぶこともできているので、呼ばれたタイミングで見守りと軽介助で排泄を終えている。パット内での失禁もほとんどなく、トイレにて排泄ができている。 入浴は個浴で対応、洗身等は手の届く範囲をなでる程度であるため、職員が介助して洗身を行なう。着替えも手伝う必要はあるが自分で手を通すなどの動作はできる。
結論
①車いすの自走や、ベッドや便座への移乗動作など、見守りと軽介助で行なうことができるように支援する。本人は散歩なども好まれるので、陽気の良い日には外出行事など企画して散歩など出かけ、気分転換が図れるように支援する。 パット内失禁もほとんどなく、自分の意思で排泄に向かうことができている。このまま、トイレでの排泄を継続し、失禁もなく清潔に過ごせるように支援する。日頃から信頼関係を構築し、気軽に職員にお手伝いの要望を伝えれるように、常時言葉かけを行なう。 職員とは会話も多くあるが、他利用者様との交流は今一つである。みなさんと交流を図って、明るく楽しく過ごせるように支援する。
残された課題(次回の開催時期)
車いすの自走ができ、終日の排泄をトイレにて行なうこと、浴室は個浴で対応できるなど、自立度は高い。現在のADLを維持して、自立度の高い生活が継続できるように支援する。
検討した項目
①リハビリ
②食事について
③離床時間の確保
検討した内容
①難病の進行もあり、身体の拘縮なども進行しているが、リハビリには参加できている。普段も、リビングに出てきても何もすることなくぼんやり過ごしていることが多い。身体の強張りも強く、車いすは専用のものだが、入浴時の浴室用の車いすでは座位の保持が難しくなってきていて、現在リフト浴にて対応しているが、ゆくゆくは寝浴も検討中。
②食事を自分で食べるのは難しくなってきている。今は介助が必要であるが、ほぼ10割を食べることができている。家族様よりおやつの差し入れなどもたくさんあり、その都度提供もしている。食事、おやつとも介助して、十分な量の食事と水分を摂ることができている。
③居室で過ごされることが多く、食事とおやつ、お風呂の時以外は居室で過ごしている。午後のおやつなどは、昼食後から16時30分ごろまでは居室で休まれ、それから離床しておやつを摂り、そのままリビングで過ごして17時30分から食事を摂り、その後就寝するなど、おやつと食事の間を少しでも離床はしているが、本人の体力的な負担はある。家族様の要望で、以前自宅への外出もできているが、今後も自宅への外出も計画しているので、座位保持を長時間安定できるようにリビングで過ごせる時間を確保している。
結論
①難病の進行もあるので、リハビリは継続する必要がある。家族様の強い要望と意思があり、また本人もリハビリに対する意欲がみられるため、このまま継続できるように支援する。本人の状態と様子をみながら、寝浴の対応を検討する。
②食事の自己摂取は困難なので、介助することで全量摂取を促していく。嚥下機能の低下も懸念されるので、食形態についても随時見直して検討する。おやつが残っていくので、家族様に相談して持ってきていただく量を調整していただくようにする。
③本人の体調をみながら、無理のない範囲で離床時間を確保できるように支援する。自宅への外出について、車いすからベッドへの移乗は比較的安定しているが、ベッドから車いすへの移乗動作が不安定になるので、家族様は心配されている。自宅へ外出する際も、必要なところはお手伝いして、家族様に安心していただけるように支援する。
残された課題(次回の開催時期)
難病の進行もあり、身体の強張りや拘縮がかなり強くなりリハビリは不可欠になっている。リハビリができるうちは継続し、外出ができるうちは家族様と自宅で過ごす時間を大切にできるように支援していく。
検討した項目
①移動、移乗動作
②食事について
③排泄について
④余暇活動
検討した内容
①日常の移動は車いすを使用、職員が誘導するのみで自走することはない。ベッドと車いすの移乗動作については、見守りのもと軽介助で安全に行なうことができている。
②食事は軟飯、常食で提供、自己摂取にて、毎食ほぼ10割を食べることができている。食後の口腔ケアは、自分で義歯を外して出してくれるので、職員がそれを洗浄し、本人はうがいのみ行う。
③排泄については、日中トイレで夜間はオムツ対応としている。以前にイレウスの既往があるので、下剤(マグミット)を調整しながら排便コントロールを行なっている。そのため排便がゆるく、常時あるので、日中のトイレ誘導は2時間おきに声をかけて行なっているが、その都度ほぼパット内失禁をしている。尿意便意はあいまいで、自分からトイレへの訴えはないが、排便コントロールのためにトイレ誘導を行なっている。今のところは、臀部に皮膚トラブル等はみられていない。トイレ内での動作については、起立動作、立位の保持も安定しており、見守りと軽介助のもとで安全に行うことができている。入浴はリフト浴にて対応、洗身、衣類の着脱等に協力動作はできている。
④日頃は他者との会話も少なく、静かに過ごしている。リビングではいつもテレビを見ている様子で、本人が好きでテレビを見ているのかとそのようにしていたが、「やることがない」と言っていたことがある。
結論
①移動手段は車いすを使用しているが、職員の全介助で本人が自走することがない。身体的な機能からすると、自走もできそうなので、機会があれば車いすの自走ができるように支援する。車いすとベッドの移乗動作については、そばについて見守りと軽介助を行なって安全を確保する。
②食事については、食形態や提供方法も現状で様子見とする。口腔ケアも自分でできるところは自分でできるので、このまま継続できるように支援する。
③排便コントロールがあるので、2時間おきのトイレ誘導は継続して行う。パット内失禁が多く、陰部が不衛生になりがちで皮膚トラブルが心配される。こまめな誘導とその都度陰部の清拭、洗浄を丁寧に行なって清潔が保持できるように支援する。入浴時には皮膚の状態観察と保清ケアを確実に行って、皮膚トラブルが予防できるように支援する。
④本人が興味を持って取り組めそうなアクティビティーを検討し提供できるようにする。テレビだけでなく、本人が楽しみをみつけて充実した時間を過ごせるように支援する。
残された課題(次回の開催時期)
職員からの言葉かけに、拒否もなければ介護抵抗もない。自分から行動したり活動することもなく、控えめな方である。施設での生活に何か楽しみをみつけて、明るく活動的に過ごせるように支援する必要がある。
検討した項目
①車いすの移動、移乗動作
②排泄について
③食事について
④入浴について
⑤余暇活動支援
検討した内容
①日常の移動は車いすを使用、普段は職員が介助して移動しているが、本人も自走することはできる。排泄や食事などの目的を持っての移動ではないが、隣のユニットまで自走したこともある。車いすとベッドの移乗動作については、L字柵を持って立ち上がることはできるが、一人では難しいので介助は必要である。
②排泄は、日中はトイレで、夜間はポータブルトイレを使用するということで、ベッド脇に設置はしてあるが、ほとんど使用することはなくトイレ誘導している。以前は、ズボンの上げ下げまでできていたが、今はできなくなっているので、ポータブルトイレの撤去も検討中。日中は、本人からもトイレへの訴えがあり誘導することもあるが、定期的にも声をかけてトイレ誘導を行なっている。
③食事について、食形態は粥、ソフト食で提供、主食は10割食べれるときもあるが、副食にはほとんど手を付けないので、途中から介助している。全体的に摂取量は少なく、エンシュアを飲んでいる。甘いものは好まれている。
④入浴は、リフト浴にて対応、移乗動作、洗身、衣類の着脱時の職員の言葉かけに指示が入らないことがある。自発的に身体を動かすことはなく、職員が声をかけて協力動作を得ながら介助している。
⑤余暇時間に、洗濯物をたたむなどことなど、声をかけて手作業を提供するが、手をつけようとしない。他者との会話もなく、ぼんやりテレビを見ているか、「暑い」「寒い」などとは、口癖のように訴えかけてくる。その都度衣類の調整をしたり、居場所を移すなどして、本人の意向に合わせている。夜間は眠れている。
結論
①車いすによる移動を、職員が介助しているが、機会があれば本人に自走を促して、身体機能の維持向上を図れるように支援する。浴室への移動、トイレとリビングの移動時に、本人が自走をできるように声をかけて、必要時には介助する。
②排泄について、ポータブルトイレは撤去の方向で、日中、夜間ともにトイレへ誘導し介助して行なう。日中は、本人の訴えと定期誘導で、夜間については巡視時に起きていれば声をかけれるが、良眠状態であれば睡眠を優先し、オムツ対応も検討する。
③食事について、もともと小食で、特に健康被害も体重の変化も今のところはみられないので、摂取量については様子見でできるだけ全量摂取を促していく。自己摂取はできるので、少なくとも最後まで自己摂取で食べれるように支援する。
④入浴について、リフト浴での移乗動作や洗身、衣類の着脱等、自身でできることは自分でできるように、声をかけて促して、できないことがあれば必要に応じて介助する。
⑤余暇時間に、本人が興味をもって取り組めそうな手作業やアクティビティーをいっしょに考え提供する。言葉かけを多くして、会話の機会を提供する。
残された課題(次回の開催時期)
余暇時間に何もしないのは刺激もなく、認知機能の低下を招きかねないので、会話や手作業など刺激を受けて脳の活性化を図れるように支援する必要がある。
検討した項目
①車いすの自走
②他者交流
③食事について
検討した内容
①トイレに行きたいときに、自分から車いすを自走してトイレに向かったりするなど、車いすの自走はできる。車いすの自走はできるが、浴室への移動など長距離の移動や、目的地があって自発的に日常の移動を車いすで自走するということはできていない。以前は訓練として、手すりにつかまり伝い歩きをしていたが、今は歩くことはできない。また、本人の歩こうという意欲もみられない。
②リビングに出て過ごすことも多く、馴染みの利用者様とテーブルを囲んで談笑される姿もみられる。職員が話しかけても笑顔が見られ、楽しそうに過ごしている。
③食事は自己摂取が可能で、十分な量の食事が食べれている。体重も適正な値で健康を維持できている。水分には薄くトロミをつけて提供している。
結論
①歩行はできなくても車いすの自走など、積極的に身体を動かす機会を提供する。居室からリビングの自席までや、自席からトイレまでなどの短い距離を、車いすで自走ができるように支援する。
②利用者様同士では会話も少ないので、おやつの時間など職員が間に入って交流が図れるように支援する。
③現在の食事量と体重を維持して健康に過ごせるように支援する。水分が少なめなので、十分な量の水分が摂れるように声かけと見守りを継続する。
残された課題(次回の開催時期)
トイレ内での起立動作や立位の保持が不安定になってきている。本人に意欲さえあれば、歩行訓練の実施なども検討する。
検討した項目
①食事について
②排泄について
③褥瘡予防
検討した内容
①食事は介助をすることで、毎食ほぼ10割を食べることができている。食事に対する認識が薄く、介助は必要であるが、なかなか進まない時もある。歯はないので、ミキサー食、パン粥を提供、水分にはトロミをつけている。
②以前は体調が良ければトイレへ誘導し、排泄を促していたが、今はトイレで排泄をすることはなく、日中、夜間ともにオムツ対応としている。排泄に対する理解もないが、尿意便意もなく、下肢筋力も低下していて、トイレ内での移乗動作が難しくトイレでの排泄は無理と判断。以前は二人介助でも行っていたが、今は行なっていない。
③居室にいて、臥床時間が長いと褥瘡のリスクも高まるが、以前から一人しゃべりが多いので居室でひとりで過ごしているだけで、ベッド上より車いすで過ごすことが多い。臥床時の体圧が原因かはわからないが、左第一趾の裏側に褥瘡のような疾患がみられる。褥瘡予防のために、マットはエアマットに変更している。左第一趾裏側の創部は看護職員が毎日処置を施行。
結論
①本人は、食べ物に対する認識も薄く、自己摂取は不可能、言葉をかけながら介助することで全量摂取を促していく。独語が始まると、食べ物を上手に飲み込めないので十分注意する。
②排泄については、終日オムツ対応で行なう。定期的にパット、必要時のオムツ交換、陰部の清拭と洗浄を定期的に行って、清潔で快適に過ごせるように支援する。排泄の介助時には、皮膚状態もチェックして、看護職員に連携を図る。
③適度に離床時間も確保して、車いすで過ごせる時間も確保する。臥床時には、定期的な体位変換を行い、ポジショニングを整えて褥瘡の予防を図る。左第一趾の褥瘡の処置は、看護職員が継続して行なう。
残された課題(次回の開催時期)
左第一趾の裏側の褥瘡について、看護職員の処置を継続し早期の治癒を目指していく。

 

おすすめ文例

イメージ画像

施設ケアプランの第2表文例を集めました。
例:自宅復帰のためのリハビリ支援、大腿骨骨折後の回復への支援等

 

検討した項目
①食事について
②余暇活動
③移乗動作
検討した内容
①食事は全介助で毎食ほぼ10~8割程度は食べれているが、体重は減少傾向にある。一時期、自分でもスプーンを持って食事を食べることができていたが、今は右手が使えないので全介助、元気が良い時は左手でも食べることができていたがそれもできない。食形態はキザミからソフト食に変更。
②居室のベッドでテレビを見て過ごすことが多い。以前はリビングでアルバムを見たり、人に世話を焼いたりしていたが、活気がなくなっている。
③現在、排泄はトイレには行かずオムツ対応でのパット交換であったり、入浴はリフト浴から寝浴に変更、車いすからベッドやトイレでの移乗動作をする機会もなくなっている。車いすもリクライニングを使用するので、ベッドとリクライニング車いす間の移乗は、スライディングボードを使用しての全介助となる。少し前までは、普通の車いすに抱えて移乗することができ、本人も左足で踏ん張り立つこともできたが、今はまったくできない。
結論
①食事を介助することで全量摂取を促して、体重が維持できるように支援する。場合によっては栄養補助食品の提供も検討する。
②最近では活気もなくなってきているので、他利用者様たちとコミュニケーションをとりながら、楽しく過ごせるように支援する。体調をみながら、リビングで過ごせる時間を確保する。
③車いすもリクライニングを使用して、介助量も増えているが、移乗の際は二人介助でスライディングボードを使用して、本人も安心して介助を受けられるように支援する。
残された課題(次回の開催時期)
右側の麻痺が目立ってきて、食事を食べるという動作や、移乗の際の踏ん張り立つという動作に支障が出てきている。また座位保持も困難になったり、本人の活気もなくなってきている。前回の診断では、脳梗塞より神経から来ているということであるが、再度受診の必要性がある。
検討した項目
①食事について
②余暇活動
③移乗動作
検討した内容
①主食は10割食べれているが、副食はほとんど食べず、手も付けようとしない。主食には、持参のノリやふりかけをかけて食べている。また、甘いものは好まないのでおやつも食べないし、お茶など水分も摂れないこともある。クリミールなども、甘いものを好まれないので提供していない。体重の変化はみられない。
②毎日の午後からの日課のラジオ対雄には、本人も積極的に参加をして楽しんでいる。先日、花見を企画したときも参加して、施設の外へ出て新鮮な空気に触れてくることができた。短い距離などは自走できるが、往復職員の介助で移動、桜の花を満喫してきた。以前は職員付き添いで、コンビニまで買い物に行くこともあったが、最近では売店が来るので、コンビニには行っていない。
③車いすとベッドの移乗動作など、見守りのもとでなら安全に行うことができるが、見ていないところで自分で行なうと、車いすのブレーキをかけ忘れるなどして事故も起きている。先月、トイレ内での移乗時に失敗して転倒事故あり。ブレーキが本人にとってかたい時があるので、ラップの心を両サイドに取り付けて対応を図っている。
結論
①今のところは、体重の変化や健康被害もみられないので現状で様子見とする。本人が好んで食べれるものがあれば、家族様には依頼もできるので、好きなものを食べれるように支援する。
②毎日のラジオ体操には意欲的なので、今後も継続できるように支援する。季節の行事なども機会があれば声をかけて参加を促して、活動的に過ごせるよに支援する。
③車いすからの移乗動作の際は、できるだけ見守りについて安全を確保できるように支援する。トイレ内での移乗動作時など、自分で移乗しようとすることがあるので、コールで職員を呼んでもらうように本人には伝える。
残された課題(次回の開催時期)
日常生活動作で、入浴時の洗身や衣類の着脱、就寝時や起床時の着替えなど、ほぼ自立してできている。できることは自分でできるように、声かけと見守りを継続していく。ただ本人は、転倒事故にしても、失敗すると落ち込むため、言葉のかけ方など工夫して、意欲の向上を図る必要がある。
検討した項目
①他者交流
②皮膚の保清ケア
③日常生活動作
検討した内容
①職員からの言葉かけには受け答えができ、意思表示や発語もできる。居室で過ごすことが多いので、他利用者様との交流の機会は少ない。
②定期的な入浴の実施はできており、その際には皮膚の状態観察を行なって、必要に応じて入浴後に保湿クリームの塗布など、皮膚の保清ケアを実施できている。これから夏の時期にかけて、入浴実施日以外の清拭と上半身の着替えを開始予定していて、皮膚トラブルの予防を図る。今のところは皮膚トラブルもなく、皮膚状態も安定している。
③日常生活動作として、できることは自分でできるように声をかけて促している。口腔ケアを自分で行なうように、準備と声かけを行なっているが、入院前は自分でもある程度できていたのが、退院後はADLの低下もあり、歯ブラシを自分で持つことが難しくなってきたため、ほぼ全介助になっている。衣類の更衣などは、声をかけて協力動作を依頼すれば、介助は必要ではあるが協力動作はできている。
結論
①訪室時には、職員からは積極的に声をかけて発語の機会を促したり、リビングに出た時は他者との交流が図れるように、居場所の設定など考慮して支援する。
②これから汗をかきやすい時期を迎えるため、入浴実施日以外の清拭と衣服の着替えを行なっていく。定期の入浴とその後の保清ケアも継続し、皮膚トラブルなく快適に過ごせるように支援する。
③身の回りの生活動作で、自身でできることは継続してできるように支援する。毎日の着替えを行なう際の協力動作の依頼など、残存機能の維持が図れるように支援する。
残された課題(次回の開催時期)
経管栄養の方は発語ができなくなる傾向にあるため、できるだけ発語の機会を促して、発語ができるように支援する。
検討した項目
①日常の移動
②食事について
③排泄について
④入浴について
⑤余暇活動
検討した内容
①日常の移動は車いすを使用、自走しようとするが姿勢が悪くなったり、以前に事故もあるので移動については職員が介助している。
②食事は自己摂取が可能で、ほぼ10割を自分で食べる。義歯はあるが、義歯に対する理解がなく自分で外して投げ捨ててしまうなど、紛失してしまう可能性があるので義歯は使用せず、歯茎で食べている。歯茎で食べるが粥、キザミで提供、特にむせもなく水分にもトロミもなく提供できている。
③排泄は、日中はトイレ、夜間はオムツ対応で、定期的なトイレ誘導とパットの交換を行なう。普段は物静かであるが、介助のため身体に触れるときには嫌がって介護抵抗、介護拒否が強く、陰部の洗浄清拭に対しても強い抵抗や拒否のため、満足に介助ができず、パット交換のみの時もある。そのため日中のトイレは二人介助で行なう。便秘気味のため、下剤を服用しているが、効きすぎて便失禁をすると自分の手でかまって、不潔行為がみられる。
④入浴はリフト浴で対応、排泄の介助時と同様に、身体に触れる行為に対しては強い抵抗と拒否があり、洗身、洗髪、衣類の着脱等にも時間がかかる。こちらからの指示も入らなければ、協力動作も得ることができない。
⑤余暇時間には、ぼんやりテレビを見たり物静かに過ごしていて、会話も少ない。自分から活動することもなく、普段は静かに穏やかに過ごしている。
結論
①車いすの移動、車いすとベッドの移乗動作などは、その都度職員が介助して安全に行なう。声をかけても指示が入りにくく、身体に触れることには抵抗があるので、声のかけ方を工夫したり、優しく穏やかな口調で声をかけて身体に触れるようにする。
②食事は自分で食べれるうちは今のままで様子見とする。義歯は使用していないので、食後の口腔ケアははうがいのみ行なってもらう。
③強い介護抵抗と拒否はあるが、清潔保持のためにも定期のトイレ誘導と、夜間のパット交換は確実に行なっていく。場合によっては二人介助でトイレ誘導を行なって、清潔保持ができるように支援する。
④入浴についても、場合によっては二人体制で介助して、清潔保持ができるように支援する。
⑤余暇時間には、テレビを見てぼんやり過ごしているが、機会があれば行事など参加を促したり、声をかけてみなさんとの交流が図れるように支援する。みなさんと交流を図りながら環境にも慣れてきて、精神的な安定が図れるように支援する。
残された課題(次回の開催時期)
強い介護抵抗と介護拒否があり、時には暴言暴力もみられる。精神面で安定が図れるように支援する必要がある。
検討した項目
①日常の移動、移乗動作
②食事について
③排泄、入浴
④余暇活動
検討した内容
①日常の移動は歩行器または車いすを使用している。日により体調にムラはあるが、体調が良ければ歩行を促している。居室からリビングの自席までなどの短い距離を、歩行器で歩くことはできているが、一人では難しいので介助は必要である。とくに、立ち上がり時はふらつきもあり、立位が不安定になるので注意をしている。夕方になると落ち着きがなくなって急に立ち上がろうとしたりするので注意している。夜間はよく眠れていて、落ち着いて過ごしている。
②食事については、主食はほぼ10割を、副食は食べ残すこともあるが、全体としては8割ほどを、自己摂取でできている。食形態は、粥、キザミで提供。食事のペースが遅く、時間はかかる。どうしても手が止まるときは、途中から介助している。
③排泄については、日中はトイレで夜間はオムツ対応としている。尿意便意はあいまいで、本人からトイレへの訴えもなければ、声をかけてトイレへ誘導しても、ほとんどパット内失禁の状態。3~4時間ごとには、定期的に声をかけるが、時折「まだいい」と排泄の拒否はある。トイレ内での動作については、起立動作や立位が不安定で注意している。入浴はリフト浴で対応しているが、浴室内での移乗動作については介助が必要である。洗身、衣類の着脱等もできるところは自分でできるように、声をかけて促しているが、手の届かないところの洗身や衣類を整えるなどのお手伝いはしている。
④余暇時間に、洗濯物をたたむなどできるように、準備をして声をかけると、始めの数回はたたんでいたが、それからは興味がないのか手をつけなくなった。雑誌を好んでみている(読んでいる?)ので、家族様が持参したものを、本人の前に用意すると、こちらは毎日目を通している。
結論
①日常の移動は、できるだけ歩行器での歩行が継続できるように支援する。その都度体調をみながら、車いすの使用を検討する。歩行時には、確実にそばについて見守りと、必要時には介助をして安全を確保する。
②食事について、自立支援を目指すためにも、時間はかかってもできるだけ最初は自己摂取を促して、どうしても手が止まるようなときは介助をして全量摂取を促していく。食形態については現状で様子見とする。
③排泄について、現状の、日中はトイレで夜間のオムツ対応はそのまま継続。日中のトイレでの排泄については、時々拒否はあるものの、こまめに声をかけてトイレへ誘導することで、パット内失禁を減らして清潔に過ごせるように支援する。入浴は現在リフト浴であるが、浴室の跨ぎができれば個浴での入浴も検討する。洗身、衣類の着脱についても、自立支援を促すためにもできるところは自分でできるように、準備と声かけをして促していく。
④本人が興味を持って取り組めそうな手作業や趣味活動を、いっしょに考えて提供していく。日中、居室で過ごされることもあるので、居室内のレイアウトも検討しながら、過ごしやすい環境を整えれるように支援する。
残された課題(次回の開催時期)
家族様が、座椅子なども持参されているのと、椅子等から立ち上がると転倒のリスクがかなり高いので、居室内では、床上での生活スタイルについても検討している。
検討した項目
①日常生活動作
②排泄について
③車いすの自走・移乗動作
検討した内容
①日常生活動作について、できることは自分でできるように声をかけて促している。口腔ケアについては、気分次第で自分で残歯を磨きうがいをすることは理解できている。準備をして声をかけないと、自発的に行動することもなければ、すべてを自分で行なうことはできない。入浴時の洗身はほとんどできないが、車いすの自走などはできている。また、難聴もかなり酷いため指示が入らないこともある。
②本人からの訴えがあるなしにかかわらず、定期的には声をかけてトイレ誘導を行なっている。本人からトイレへの訴えはないが、そわそわしだすとトイレへのサインのため、声をかけてトイレへ誘導し、排泄のお手伝いをしている。便意のある時はそわそわするが、尿意はあいまいで、ほとんどパット内失禁している。トイレ内での立ち上がりの動作などもスムーズにできるときとできない時はある。難聴のため指示は入りにくいが拒否はない。毎日ピコスル10滴投与にて排便コントロールを行なっている。
③車いすの自走はできるので、遠目からでも見守りし、安全は確保できている。移乗動作については見守り、場合によっては腰を支えるなど介助が必要で、車いすとベッドの移乗時は職員がそばについている。夜間など、ベッドから起きて立ち上がろうとすることがあるので、寝付くまでは要注意である。
結論
①日常生活動作について、できることを増やして自信を持って、生活意欲が高まるように支援する。日常生活動作を部分的には介助をしても、本人が少しでも自分から行動できるように支援する。入浴時の衣類の着脱なども、協力動作を依頼しながらできるだけ自分でできるように声をかけて促していく。
②定期的なトイレ誘導と、こまめにパット交換を行なって、清潔保持に努める。トイレ内での動作については見守りし、必要に応じて介助して安心して排泄を済ませることができるように支援する。
③車いすの自走はできるので、自由に移動ができるように見守りのもとで安全が確保できるように支援する。トイレへの誘導や入浴のための浴室への移動などは、必要に応じて介助する。車いすとベッドやソファへの移乗の際は、そばについて見守りし、必要に応じて介助しながら安全を確保する。
残された課題(次回の開催時期)
物事の理解力も低下しているが、難聴もかなりひどく、指示が入らないことが多くなっている。コミュニケーションの方法も検討していく必要がある。
検討した項目
①排泄について
②不穏時の対応
③褥瘡予防
④食事について
検討した内容
①排泄の介助については、以前の骨折(右大腿部頚部外側骨折)以来は二人体制で行うことにしている。夜間帯も、隣のユニットから職員を呼んできて二人体制にて対応している。定期的にパット、オムツの交換、陰部の清拭洗浄を行ない、清潔を保持できている。
②リビングに出てくる機会も少ないが、平生は穏やかに過ごすことができている。直接体に触れて介助をするときなどは、骨折の影響で身体も痛いのか、大きな声をあげるときもあるが、それいがいは居室内でも静かに穏やかに過ごしている。
③定期的に体位交換を行ない、クッション等で安楽な姿勢を保つことで身体への負担もなく、褥瘡等はできていない。定期的な入浴等、皮膚の清潔も保持できて皮膚トラブル等もみられない。入浴については、移乗動作を含めすべて二人対応で行なうが、体交時は一人でも行なう。体交については仰臥位と右側臥位とする。
④食事は全介助ではあるが、毎食ほぼ10割を食べることができている。朝、昼など、できるだけ声をかけてリビングに誘導し、みなさんとそろって食事ができるようにはしているが、移乗動作時のリスクや職員の人数などによっては対応が難しく、夕食時は居室のベッド上で食べてもらうこともある。
結論
①定期的に排泄の介助に入ることで、清潔保持に努める。またその際は、必ず二人介助で対応し安全を確保する。
②訪室時は、できるだけ言葉をかけて安心感を得られるように支援する。リビングに出るときも、みなさんと触れ合いながら安心して過ごせるように支援する。
③定期的な体位変換、臥床時のポジショニングに注意して、褥瘡を予防できるように支援する。体交は仰臥位と右側臥位を継続する。
④移乗動作など十分注意して、できるだけリビングでみなさんといっしょに食事ができるように支援する。褥瘡の予防のためにも十分な栄養が摂れるよう、全面的に介助して全量摂取を促していく。
残された課題(次回の開催時期)
1月の骨折(右大腿部頚部外側骨折)以来、排泄、入浴介助等をすべて二人対応で行っているが、再発防止のためにも継続する必要あり。
検討した項目
①余暇活動
②車いすからの移乗動作
③入浴について
検討した内容
①以前は日課として植木の水やりなど行なっていたが、最近は植木がなくなって水やりを行なっていない。居室にこもって自分で好きなことをしているが、リビングに出てくる機会は少ない。洗濯物などでも、依頼すればたたんでくれる。
②リハビリには意欲的に取り組んでいる。リハビリだけでなく、PTとお話しをするのも本人にとって満足な様子で信頼関係も成立している。そのかいもあってか、車いすとベッドの移乗動作やトイレ内での移乗動作についても、見守りと軽介助で行うことができている。
③入浴は本人も楽しみにしていて、衣類の準備だけでなく石鹸やシャンプーまでも持参のものを自分で準備をしている。入浴時の洗身なども、手の届く範囲は自分で洗うなど、本人もできることは積極的に自分で行なうという姿勢が見られる。同性介助で女性職員が対応している。
結論
①役割とまではいかなくても、リビングで何かできる手作業をいっしょに考えて提供できるようにする。居室でひとりでも充実して過ごしている様子ではあるが、できるだけリビングに出てきて、他者との交流が図れるように支援する。
②車いすとベッドの移乗動作や、排泄時の移乗動作時は、常時見守りのもとで安全を確保して、必要時にはお手伝いをして、本人も安心して行動できるように支援する。リハビリには意欲的であるのとPTとの信頼関係が成立しているので、今後もリハビリを継続し、下肢筋力の維持向上が図れるように支援する。
③着たい服を選ぶなど衣類の準備をしたり、自分の好きな必要物品の準備をすることで、入浴がさらに楽しみになり、生活意欲の向上が図れるように支援する。
残された課題(次回の開催時期)
リハビリについて、本人は意欲的に取り組んでいるが、将来的な本人の思いや希望などくみ取れるようにアセスメントする。
検討した項目
①余暇活動
②日常生活動作
検討した内容
①余暇時間は、ほぼ居室で過ごされることが多く、リビングに出てきてもテレビをぼんやり見ているか、会話は少なく周りの方の顔色を見ているだけのときもある。コールの理解はあるので、居室にいてもコールで職員を呼ぶことはできる。職員が話しかければ、返事は返ってくる。
②車いすの自走はできるが、ゆっくりと短い距離を移動できるぐらいで、日常の移動は職員が車いすを押して移動している。車いすとベッドの移乗動作については、胸の患部の関係で抱き抱えて移乗することができず、スライディングボードを使用して移乗動作を行なう。入浴時の洗身なども、声をかければ手の届く範囲ぐらいは、動作はゆっくりではあるが自分でできる。手の届かないところはお手伝いしている。 身の回りの整容などについても、ブラシを手渡せば自分で髪を整えたり、口腔ケアは、物品さえ準備をすれば残歯を自分で磨いてうがいもできる。
結論
①リビングで過ごすときに何か手作業や趣味活動などできないか検討する。以前、編み物をしていたことがあるので、機会があれば編み物などの手芸でも勧めてみる。家族様に物品の準備を依頼する前に、施設にあるもので試験的に提供し、続きそうであれば家族様に相談してみる。
②車いすの自走など、日常生活動作でできることは自分でできるように声をかけて促していく。入浴時の洗身や衣類の着脱なども、できるだけ自分でできるように、見守りをしながら声をかけて促し、必要に応じてお手伝いをする。入浴については、自分で着たい衣服を選ぶなど、いっしょに衣類の準備などもできるようにして、意欲の向上を図れるように支援する。
残された課題(次回の開催時期)
声をかければレクリエーションなどにも参加して、活動的に過ごすこともできるが、自発的には行動しないので身体機能の低下が心配される。余暇時間にできる趣味活動など検討する必要がある。
検討した項目
①余暇活動
②歩行について
③排泄について
④食事について
検討した内容
①袋たたみや洗濯物たたみなどの手作業を、準備をして声をかけると積極的に取り組んでいて、本人も充実している様子。夕方に、カーテンを閉めるなども手伝ってくださる。ただ、洗濯物などを以前のように上手にはたためなくなってきている。
②声をかけないと、杖を忘れて歩くことも多いが、杖を持っての歩行自体は安定している。体力的には落ちてきているのか、長距離、長時間の歩行は本人もえらい様子で、フロア外へ出ていくことも少なくなった。稀に夕方などに外へ出ていこうとすることもある。靴の履き方は、相変わらずかかとを踏んでいることもあり、その都度注意して声をかけて直している。
③排泄については、尿意もあり、自分から立ち上がってトイレに向かわれるので、その都度確認をしている。トイレ内での動作は、ズボンの上げ下げなどもほぼ自分でできているが、パットの当て方が悪かったり、ズボンのはき方が悪い時があるので、その都度声をかけて手直しをしている。朝はパット内で失禁しているが、日中はほとんど失禁もなく、トイレ内での排泄ができている。
④食事は、主食は毎食10割ほど食べれているが、副食は残すこともあり、声をかけて器の位置を変えるなど工夫してあげないと、全量食べることができない。食形態は一口大で、水分にはむせることが多いので、薄いトロミをつけて提供。体重は維持できている。
結論
①役割を持つことで本人も充実できるように、手作業や家事手伝いなど、できることを増やしていけるように支援する。
②杖での歩行が継続できるように支援する。杖を忘れないようにその都度確認し、場合によっては声をかけて杖を手渡し、安全を確保する。また、靴の履き方も注意して、きちんと履いていないときは声をかけて履きなおすようにする。体力的には無理をしないように、必要に応じて車いすの使用も検討する。
③本人がトイレに向かわれたときは必ず確認し、パットの状態やズボンのはき方など、乱れているときは手直しをして、清潔を保持して正装できるように支援する。
④食事については、栄養バランスよく食事を摂れるように、その都度声をかけて食べ残しがなく全量を食べることができるように支援する。
残された課題(次回の開催時期)
食後の歯磨きは、今は部分入れ歯を外すことができず、職員が外してあげると自分ではブラシを持って磨き、自分でうがいをすることもできる。食後の口腔内の残渣物が多いので、磨き残しを手伝って、うがいも再度行うようにしている。
検討した項目
①離床時間の確保
②食事について
③リハビリについて
検討した内容
①食事と入浴時以外は居室でほぼ寝たきりの生活スタイルであるが、食後の一時は、窓際で自然の風景を眺めていたり、テレビを見るなどして、リビングで過ごすことができている。リビングで過ごすときや、訪室時なども職員からは積極的に言葉をかけているが、反応はあるものの受け答えまでは難しくなっている。本人から何かを訴えるという姿も見られない。
②食事は介助することで、全量を食べることはできている。安楽な姿勢で安心して食べることができるようにすることと、誤嚥の予防のためにも、食事中の姿勢を整えて食事提供を行なう。食事前の嚥下体操などへの参加はできていない。
③寝たきりで身体を動かす機会も少なく、拘縮の進行はみられる。理学療法士が定期的にリハビリを行なって、拘縮の進行の予防を図る。リハビリ実施予定日に体調が悪くて中止になることもなく、リハビリを継続して行うことができている。
結論
①食後の一時や、入浴の前後などにでも、離床時間を確保してリビングで過ごせるように支援する。リビングでは、できるだけみなさんの和に入れるように、声をかけて誘導する。
②食事については現状の継続で、介助することで全量摂取を促し、健康で過ごせるように支援する。正しい姿勢で安心して食事ができるように支援する。
③家族様の希望もあり、拘縮予防のためにもリハビリは継続する。リハビリ実施のためにも健康管理を行って、体調良く過ごせるように支援する。
残された課題(次回の開催時期)
現在、定期の体交の実施や、臥床時やリクライニング車いす上でのポジショニングを整えること、またリハビリを行なうなどして予防はしているが、ほぼ寝たきりの生活のため褥瘡のリスクが高くなっている。今のところは褥瘡はみられないが、随時、皮膚観察を行なって、発赤等の異常がないか早期発見に努め対策を講じる。
検討した項目
①離床時間の確保
②皮膚疾患予防
検討した内容
①普段は居室で臥床して過ごされることが多いが、1日の日課としては離床時間も確保できている。午後からは、14時前に排泄の介助を終えると離床してラジオ体操に参加している。その後、15時過ぎに口腔ケアは、リビングに出て行なう。その際に、声をかけてコップに水を準備すればうがいをすることもできている。16時頃から居室に戻り、臥床して経管栄養を始めているように、午後からの数時間を離床してリビングで過ごすことができている。車いすは普通の車いすで座位がとれるので、移乗動作も1人で抱えて行なっている。 訪室時やリビングで過ごすときに声をかけると、発語もできて簡単な会話ぐらいならできている。家族様も週に1回ぐらいのペースで面会にいらっしゃるが、その都度出向いて家族様と過ごしたり、行事などにも参加できている。
②定期的な入浴の実施や、排泄の介助に入り、身体の清潔は保持できている。体調を崩したり熱発等もなく、健康で体調良く過ごしているが、陰部の皮膚状態が悪く、くて自分でかいてしまわれるので皮膚トラブルがあり、排泄の介助時や入浴後などに軟膏を塗布している。
結論
①1日の生活リズムは現状を維持して離床時間を確保し、寝たきり予防が図れるように支援する。経管栄養ではあるが、まだ発語はできるなど残存機能を維持できるように、積極的に発語の機会を促すなどしたり、刺激を受けて脳の活性化が図れるように支援する。
②排泄の介助時の陰部の洗浄清拭や、入浴後の保清ケアを継続し、身体の清潔を保持できるように支援する。身体の清潔を保持して皮膚トラブルを予防できるように支援する。
残された課題(次回の開催時期)
経管栄養であるため、やがては発語ができなくなることが懸念される。できるだけ発語の機会を促して、発語の機能を失わないように支援する。家族様の面会も多いほうなので、家族様の協力も得ながら、会話をしたり刺激を受けたり、生活意欲が向上できるように支援する。

 

おすすめ文例

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施設ケアプラン第1表「利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果」「総合的な援助の方針」の文例集です。

 

目標期間更新時の担当者会議録文例

検討した項目
(1)ケアプラン変更(一部変更)について説明を行った。
(2)施設生活での状況報告(介護面、看護面、栄養面)についての説明を行った。
(3)家族より施設に対しての意見や要望について尋ねてみた。
検討した内容
(1)ケアプラン変更(一部変更)にてご家族へ説明を行った。・生活全般の解決すべき課題として、(日頃病状の管理を行ってもらい、生き生きとした笑顔で過ごしたい。)事へ変更していることの説明を行った。
(2)施設生活での状況報告(介護面、看護面、栄養面)についての説明が行われた。・介護面では、共用トイレにて手摺を握るように職員が指示・説明をしているが、難しい状況である。
・看護面では、糖尿病の低血糖症状は見られないが、日中活動時傾眠状態である。
(3)長女より施設に対しての意見や要望について尋ねたところ特に何もなかった。
・栄養面では、体重は○○㎏であり、アルブミンは●●である。
自分で召し上がっているが、手が止まる際は食事加除をして概ね全部召し上がっている。
結論
(1)ケアプラン変更(一部変更)にてご家族に説明を行い、同意を頂き、交付した。
(2)施設生活での状況報告(介護面、看護面、栄養面)についての説明を行い、了承が得られた。
(3)長女より施設に対しての意見・要望は特に何もなかった。*●●県独自の医療緊急警報に伴い、新型コロナウイルス感染症拡大防止の為にサービス担当者会議の連絡・調整を行った。
長女(○○××様)に現在の施設状況について電話口で伝えて、ケアプランの説明が行われた。
その後、ケアプラン一式の郵送を行う事について説明を行い、了承が得られた。
後日、ケアプラン一式の郵送を行われた。
残された課題(次回の開催時期)
以前と比べて、認知機能面の低下が著明である。認知機能の低下に陥らないように何かしらの脳トレーニングアプリなどが実践できるかどうかが今後残された課題である。
検討した項目
①車椅子からの移乗
②他者交流
③食事の盛り付け
検討した内容
①排泄時など、できるだけ軽介助で行えるよう、本人にも声をかけて移乗を手伝っているが、職員に対する依存心も強く、しっかり支えてあげないと立ち上がりなど自分では行うことができない。
②職員とはお話はしたいほうで、話しかければ応えも返ってくるが、他利用者様との会話は乏しく、部屋に閉じこもりがちである。本人が言うにも、声が小さく、周りの方は耳が遠いので聞こえず会話にならない。年齢が若いので、周りの方と話も合わず、部屋にこもってテレビを見たり、今はスマホをいじっているときもある。また、職員に相手にしてほしいとトイレへも頻繁に行きたくなる様子。
③食事の発注の業者が替わったり、職員側も準備ができないことなどあり、最近では食事の盛り付けなどもできていない。声をかければできそうだが、準備ができず本人も行おうとしない。
結論
①移乗については安全に行うことはできているので、本人の意向を聞きながらあわせて介助を行っていく。PTによるリハビリ訓練は継続し、身体機能の維持を図る。
②本人の意向であれば、そこは尊重し居室での生活も否定はしないが、気分転換を図ったり、他フロアーでの他者交流を図るためにも、声をかけて散歩などに行けるようにする。また、その際は車椅子を自走できるように促して、持てる健側の機能を十分活用できるようにする。
③食事の盛り付けに限らず、本人が興味を持って取り組めそうなアクティビティーを一緒に考えて提案し、提供していく。本人が、昔は写真を撮ることが好きだったということで、散歩に行ったときにスマホで写真を撮るなど、何か楽しみを見つけれるように支援する。
残された課題(次回の開催時期)
周りの方との年齢層も合わないこともあり、独り居室にこもりがちになってしまっている。生活意欲の低下や身体機能の低下など心配されるため、本人にとって楽しみや役割を持つことで生きがいをみつけられるよう支援する必要がある。
検討した項目
①食事について
②シルバーカーでの歩行
③余暇活動
④コミュニケーション
検討した内容
①目が見えないと訴えが出始めてから、食事を自分で食べるのが難しくなってきている。手探りで器を持って、食べ物をスプーンで口に運んでいるが、いくつもの器のものを食べることはできないので、手で持っている食器に食べ物を移し替えてあげると、何とか自分で食べることもできている。途中で食べれなくなることもあり、そんな時は声をかけながら介助している。傾眠傾向が強いと、まったく食事を摂れない時もある。
②目が見えにくくなってから、ひとりでの歩行は危険なので、そばについて介助をする必要が出てきた。まだ何とか歩くことはできるので、体調さえよければシルバーカーでの歩行を続けている。場合によっては車いすを使用している。家族様の希望としては、車いすでの歩行をいつまでも継続してほしいと言われる。
③午後からは、周りの方が居室で休まれるため話し相手もいなくて、居室にこもりがちになっていた。以前は、リビングにいるときは洗濯物をたたむなど、日常生活リハビリなどとして行うこともできていたが、目が見えにくくなってからは物事にも意欲低下で、いろんなことができなくなっている。認知症の症状からか、夜間覚醒し活動的になることで、日中傾眠傾向で活動性が低下するなど、昼夜逆転で悪循環になっている。
④もともとは社交的な方で、リビングで他利用者様や職員ともお話をしたり、余暇活動に参加して有意義な時間を過ごしておられたが、会話などの機会も少なくなり居室でひとり休んでいたり、リビングでもぼんやり過ごしていることが多い。また、新型コロナ感染予防対策として家族様の面会を禁止しているため、毎日のように面会に来ていた家族様とも会う機会がなくなってしまった。
結論
①食事中はそばについて見守りながら、器とスプーンを手渡して、声をかけて自己摂取を促していく。複数の器のものは食べれないので、手持ちの器に食べ物を移し替えて食べやすいようにする。どうしても手が止まって食べれないようなときは、声をかけて本人の気持ちを確認し、食べることができれば介助して提供する。
②体調の良い時は、シルバーカーでの歩行が継続できるよう、歩行中は見守りを行い必要に応じて介助する。長い距離の移動や、体調によっては無理せず車いすを使用する。
③午後からなどは、できるだけリビングで過ごしていただけるよう声をかけて促していく。目が見えにくくてもできることがあれば、意欲的に取り組めるように声をかけて準備する。事務職員が企画するレクリエーションへの参加を促して、日中の活動性を高める。
④リビングで過ごされるときは、できるだけ言葉をかけて会話の機会を提供する。普段から些細なことでもかかわりを多く持つことで、信頼関係を構築し、何でも話をしやすい雰囲気を整える。本人からの悩みや訴えがあるときは、話を傾聴し本人の思いに応えられるようにする。
残された課題(次回の開催時期)
目が見えにくくなってきているので活動性は低下している。そのため、認知症の進行や身体機能の低下など悪循環になることが心配される。また、認知症の進行により、昼夜逆転や幻視幻覚などの症状も頻繁に表れ始めている。
検討した項目
①入浴について
②余暇活動
③転倒予防
検討した内容
①入浴方法については、当日に本人からリフトか個浴かを選択されるのでそれに合わせて対応している。週に2回は安全に入浴する事ができて清潔保持もできている。入浴後にえらい時が訴えがあるときがあるので、浴室への移動は車椅子を使用している。午前中に入浴すると、体力的に負担なので、1時間ぐらいは居室で休んで、それから昼食を摂っている。
②居室にこもりがちで、食事前の少しの時間でも部屋に行ってベッドで休んでいる事が多い。居室にもテレビはあるが、リビングで自席からテレビの前に行ってテレビを見ていることもある。耳が遠いので聞き取りにくいのか、他者との会話などの交流はされていない。
③歩行中はふらつきも多いが、職員の手引き歩行で居室とリビングの往復などは歩行できている。トイレの手すりや、洗面台などに近づくと早く掴まりたくて危険なので、安全なところまで導いてあげている。体調が悪いときに、本人の希望で車いすで過ごしたことがあった。
結論
①浴室については本人に聞いてその日の体調に合わせて対応する。入浴後は、体力的な負担を考慮して充分な休息を取れるようにする。
②体力的に負担であれば無理はしないが、できるだけリビングで過ごすことができるように声をかけて促していく。他者とのコミュニケーションが取りづらいので、職員から言葉をかけて会話の機会を促していく。
③トイレや居室とリビングの移動は、手引き歩行を継続できるよう声かけをして手引き歩行で導いてあげる。体調の悪いときは、無理せず車椅子の使用も検討する。ふらつきも多いので、十分注意する。
残された課題(次回の開催時期)
体調不良の訴えや身体機能、特に下肢筋力の低下により車いすを利用する頻度も増えてきている。かろうじて手引き歩行ができているが、今後は車いすの使用を検討する必要がある。
検討した項目
①余暇活動
②身体機能の維持
③排泄について
検討した内容
①レクリエーションや3B体操などに参加して、みなさんと交流を図りながら楽しそうに過ごしている。難聴があるので会話は少ないが、手作業でもあると黙々と取り組んだりして充実した様子。
②車いすの自走や、車いすからの移乗動作など、見守りがなくてもほぼ自立して行うことができている。食事は自己摂取が可能ではあるが、副食を残しがちで、介助すると食べたりするので、食べれないときだけ介助している。機能的には食べることはできる。
③排泄は、まだ布パンツが使用でき、ほぼ自立して行うことはできているが、最近便失禁が増えてきている。本人からパットの交換の訴えがあるので、確認している。自分から排便の有無の訴えをできるよう信頼関係も築いてきたが、まだそこまではできず、こちらから問いかけるか、排泄の後のゴミ箱などで確認していた。排便については食形態は見直しているが、未消化便が続いているのか、水分量はしっかり摂れている。
結論
①他者とのコミュニケーションは難しい面もあるが、手作業など、本人ができそうなことがあれば役割として取り組んで、活動的に過ごせるように支援する。
②車いすの自走や、車いすからの移乗動作など、見守りのもとで安全に行うことができるように支援する。
③排泄についても、ほぼ自立してできてはいるが、本人からの要望に合わせるなど、必要時にはお手伝いをして清潔に過ごせるように支援する。できれば布パンツの生活が継続できるように支援する。
残された課題(次回の開催時期)
便の状態が緩く、便失禁が増えてきているので、排便コントロールを見直す必要がある。できることなら布パンツを継続したいが、場合によってはリハビリパンツの使用も検討する。
検討した項目
①余暇活動
②排泄について
③ケガ予防
検討した内容
①日中は居室のベッドで過ごすことが多く、食事とその前後のタイミングぐらいでしかリビングに出てくることがない。普通の車いすを使用しているが、長時間の座位保持は難しい。夕方、夕食後は寝る前までリビングで新聞を読んだりテレビを見て過ごしている。洗濯物など準備すると、自分のものだけたたんだり、エプロンなどは置いておくと自発的にたたんでくれている。耳が遠く、コミュニケーションは取りにくい。
②排泄はオムツ対応で、ベッド上でのパット交換を行なうが、介助を受けることに対して面倒くさがりで、訪室し声をかけても「まだ出ていない」と、拒否とまではいかないが嫌がる様子が見られる。協力動作の依頼の声をかけると、ベッド柵につかまって側臥位を保とうとするが、体力的に体位の保持が難しい。介助に対して本人は面倒がるが、定期的にパット・オムツの交換と、陰部の清拭洗浄を行なうことで、清潔は保持できている。 排泄に限らず、入浴に対しても面倒がる傾向があるが、お風呂に入ってしまうと気持ちがいいと喜ぶ姿も見られる。
③以前は移乗の際に身体をあてたりするのか、手や足に内出血が多かったので、手や足をカバーで保護したり、ベッド柵にもカバーで保護するなどしている。また、移乗の際にも身体の位置に十分注意して、ケガをすることなく安全に過ごしている。
結論
①本人の体調に合わせて、リビングで過ごせる時間を確保して、余暇活動ができるように支援する。車いす上での姿勢が不安定なので、クッション等を活用し、姿勢が崩れるようなときはその都度姿勢を正してあげて、安定した座位保持ができるように支援する。
②本人は排泄の介助に対して面倒がる様子も見られるが、声のかけ方なども工夫して、定期的に介助を行なって清潔に過ごせるように支援する。できるできないにかわらず、協力動作の依頼も継続する。
③もともと皮膚が弱いので、車いすとベッドの移乗の際など、身体をあてないように十分に注意して安全を確保する。本人の身体やベッド柵のカバーによる保護も継続して行ない、安全に過ごせるように支援する。
残された課題(次回の開催時期)
口腔ケアを、自発的にはできないので介助しているが、せっかくの自歯を保てるように、食後の口腔ケアを介助して継続できるように支援する。また、自分でもできるように声をかけて促していく。
検討した項目
①余暇活動
②排泄について
③車いすからの移乗動作
④食事について
検討した内容
①日中はベッドで休むことは少なく、活動的に過ごすことはできている。車いすの自走は可能で、両ユニット間を自由に自走して移動している。夜間眠れていないときもあるのか、車いす上で傾眠傾向の時もある。夜間は寝ているときと寝ていない時と日ムラはある。
②自分からトイレに行こうとして、自走してトイレへ向かう時もあるが、たいていはこちらから声をかけてトイレ誘導を行なっている。便意があるときなどは、自分からトイレに向かう傾向がある。パット内失禁はあいかわらず続いている。排泄時の動作としては、立ち上がりなど時間がかかることもあるが、そばについて見守りし、手を添えるなどお手伝いすれば、安全に行うことができている。
③車いすとベッドの移乗動作は、見守りもしくは軽介助にて行うことができている。夜間に自分で起き上がり、ベッドに端座位になっていることもあるが、ベッド脇に車いすを置いておくと、自分で移動しようとして転落のリスクもあるので、車いすをベッドから離しておいて、一人では移ることなく職員がついて移乗ができる体制を整えている。
④食事は毎食ほぼ10割を食べることができ、体重の変化もなく過ごしている。青魚アレルギーがあるが、少量なら大丈夫ということで、青魚がメインの時のみ代替メニューを提供。義歯が合っていないがそのままで食べている。
結論
①規則正しい生活を送って体調を整えるためにも、日中の活動性を高めて、夜間はぐっすり休めるように支援する。日中は車いすの自走など自由に行動ができるように、目の届く範囲で見守りを行ない、所在の確認と安全を確保する。
②トイレでの排泄を継続し、パット内での失禁を減らして清潔が保持できるように支援する。トイレ内では見守りと、必要に応じて介助することで、清潔保持と安全を確保する。
③車いすとベッドの移乗動作や、排泄や入浴時の移乗動作については、見守りと介助のもとで安全に行うことができるように支援する。
④食事は自己摂取が可能で、毎食ほぼ全量を食べれているので現状で様子見。義歯については、歯科往診にて対応する。
残された課題(次回の開催時期)
入所当時と思うとユニットにも慣れて落ち着いてはきているが、時折、タンスの荷物をかき出して「家に帰る」と言い出したり、帰宅願望が見られることがある。
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